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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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兄弟酒場(ムパラプチミックスペーパーその1)

先週は久しぶりのムパラ参加でした。
レジェンドジャンルへのリスペクトなのか、スパナチスペースは入場口から一番近い列でしたよ。
もう終了して5年以上経つのに、スパナチサークルさんは10以上あって、さすが!と感涙いたしました。
そして新規の方もいらっしゃって感動です。
そーですよね、見返すとものすごく面白いドラマですよね!!

そしてペーパーの掲載もご希望の声をいただいたので載せまーす。
一つ目は相変わらずの引退兄弟。





「暇だな」
「暇だね」
引退した兄弟が開いた酒場は相変わらず続いてはいるが、今日はやたらと暇だった。
「どっちか外出るか」
「だね」
家族経営の気楽なところで、客が来なさそうな日は外で稼ぎに出る。最近は単発の仕事を探すアプリも多いので、隙間に少しでも稼ぎたい立場としては大変便利だった。
「げ」
「なんだよ」
検索をしていたサムが変な声を出したので振り返る。
「隣の店がホール急募だって」
隣も酒場だが、兄弟の店より広くて客の入りもいつもいい。賑わう店の音がこっちにまで聞こえていた。
「儲かってんなあクソ」
「よし、20時から22時で…、と」
同業者を妬んでいたら、応募したらしいサムの声にぎょっとする。
「え、行くのか!?まじで」
「行くよ。近くていいじゃん」
商売敵でもなんでも、金に罪はない。そう言ってサムは本当に19時50分に店を出て行った。
2分後に隣から、
「あんたが来たのか!?」
という店主の声が微かに聞こえた。
まあ驚くよな。
ディーンは頷きつつグラスを磨く。
断られるかもな、と思ったが、どうやら本当に忙しいらしく、サムは返品されてこなかった。
その後も全くもって兄弟の店は暇で、ディーンが配信で映画を一本見終わる頃に、
「ただいま」
とサムが帰ってきた。
「なんかすごく微妙な顔されたよ」
と言いつつ、土産に持たされたという軽食の包みを渡してくる。
「夕飯まだなら食えってさ」
「へえ、ラッキー」
隣の店の奴が来て最初は引かれたが、臨時働きのホール係としては大変役になったらしい。兄貴にも持って行けと言われたそうで、ありがたく受け取る。
「なんか昔、ダイナーのおばちゃんにサンドイッチ持たされたの思い出すな」
「あの時は絶対、父さんが僕らを育児放棄したと疑われてたよね」
全然状況は違うのだが、何となく食べ物をくれる相手の心境は似ている気がする。
もう飲んじまっていいか、とディーンはフリッジを開け、ビールを二本出した。
「こっちはどう?」
「暇だ暇」
「だよねえ」
エンドロールの流れているタブレットを見ながらサムが苦笑する。
食べながらもう今日は店じまいしちまうかと言っていたところに、仕事終わりの隣の店主がやってきた。
「お、今日の最初に客だ」
とディーンが言うと、髭面の店主は顔を顰めて、
「やる気があるならもうちっと看板見やすく出せよ。入り辛えよ」
と苦言だかアドバイスだかをしながらカウンターに座る。
「そう言えば電球が切れかけてたかも」
とサムは外に出ていき、ディーンは
「飯の礼に一杯奢るよ」
と隣の店主に言った。近所とはいえ、まともに会話をしたこともなかったが、臨時で入ったサムの働きぶりは大変お気に召したらしい。
「だいぶ経験ありそうだな」
「まあ、色々やってきてるからね」
考えてみればオフィスワークに単純労働に経験は長い。新しい場所のルールを察して合わせるのにも慣れている。
「俺んとこは昼も営業してる。もし何なら固定時間でシフト入れてもいいぞ」
と言われたが、
「いや、昼は別の仕事をしてるし、うちも日によって忙しさが違うからね」
とサムはあっさり断り、ディーンもうんうんと頷く。
店主はそうだなあ、そういえばあんた昼間はスーツで出かけてるし、時々この辺じゃ見ないような奴がわんさかいるもんな、と納得したように頷く。流石客商売は近所の店の出入りもよく見ている。
近所づきあいもあるのだろう、二、三杯飲んだ隣の店主が
「じゃあな」
と席を立ち、見送った兄弟がさて本当に店を閉めよう、と立ち上がったところで、店の入り口に人影が立った。
「あんたたち、ウィンチェスター兄弟か」
痩せた男が低い声で尋ねてくる。
「看板に書いてあるだろ?」
「教えて欲しいことがあるんだ」
思い詰めたような声に、ディーンはのんびりと
「まあ、二、三杯飲んでから話そうぜ」
と笑ってカウンターを指す。サムはちょっと首を回して「あーあ」と言いながら一度消したラジオを点けた。
薄暗い看板を探して、わざわざ来る訳アリの客は実は絶えないのだ。


という感じに酒場の兄弟は元気にしてます。

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