お久しぶり過ぎます。監禁から始まるクレトムのバレンタイン。
クレイの性格が悪く荒く、トムに家事能力がありません。
しかしクレイの家に同居してるのは平和なクレトムと一緒。
文にしようと思ったら止まったのでネタメモでいいや。
「今日は2月14日だね」
朝、クレイがタイを結びながら言った。
「そうだな」
テーブルに肘をついて天気予報を見ていたトムはちらりとクレイを振り返るが、話が続かないのでまたテレビに視線を戻す。
「午後雨が降るらしいぞ」
「あっそ」
不機嫌な声を出してクレイは出ていく。ドアが大きな音を立て、トムはひやりと肩をすくめた。
夜になって帰ってきたクレイは朝よりさらに機嫌が悪い。
「何怒ってるんだ」
夕食の席でトムがちょっとびくびくしながら聞いてもむっつりしている。
「まさか」
思いついたトムが顔をぱっと上げると、クレイが目を見開いてトムを見る。
だが、
「もしかしてチョコとか欲しかったのか」
とトムが尋ねると、見開かれていた目がぎりぎりと吊り上がった。
「そんなもんいるわけないだろう!!」
怒鳴り声を聞くが早いかトムがぱっと自室に逃げる。だけど閉じかけたドアにクレイが足をつっこんで蹴り開ける。
しまった、という顔のトムをベッドに突き転がしてのしかかる。
「バレンタインなのに、あんたはもうすっかり平気なのか」
トムを見下ろしながらクレイが唸る、
「…ハリーはもうずっと出てこない」
「へえ、いいね。僕はいまだにあのでかい男を夢に見るよ」
いらいらした表情のままクレイの手が服にかかって、トムは夕飯をたべはぐれたなあと思いながら諦める。
「……なんでバレンタインにあんたは平気な顔して、僕が悪い夢を見なきゃいけないんだ」
しばらくたって落ち着いた後、背中からトムを抱えながらクレイが不満そうに呟く。
トムの脅威は出てこない幽霊よりも目の前の凶暴な同居人なのだが、そういうと怒るだろうなあと思いながら、トムは腹に回ったクレイの手をそっと撫でた。
ううん、何を書きたかったのかまた忘れた。
バレンタインだクレトムだ、と思っただけでございました。
[18回]
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