ぱちぱちやお言葉ありがとうございます。昔の記事にもぱちぱちいただいていたりしてうれしいなあと画面を見ています。
なんか今日は前置きなしにペタペタ仲良くしてるのが書きたいなー。
と、いうわけで幼馴染にします。
深夜に帰宅したサムは、そうっと寝室の扉を開けた。
部屋の中は明かりが消えて暗かったが、かすかにシーツが盛り上がっているのが見える。
サムは一度扉を閉め、音をたてないように自分の部屋に移動するとコートとスーツを脱いで部屋着に着替えた。シャツを洗濯籠に放り込み、洗面台で歯を磨く。今日の店は禁煙だったし、汗も大してかいていないのでシャワーは朝だけでいいことにした。
再び寝室に戻りよくよく見るとと、ディーンはたぶん最初は端に寄っていたのだろうが、今やのびのびとベッドの真ん中で大の字になり寝息をたてている。
毎度のことでサムも慣れているので、ためらいなく眠っている相手の下に手を差し込むとぐいっと端に向かって押しやった。動かされると最初の頃は起きていたディーンの方も慣れてしまったのだろう、ごろりと転がると起きる様子もなく寝息を立てていた。
シーツを持ち上げて滑り込む。枕の上で寝心地のいい位置を探してしばしもぞもぞと頭を動かし、やがて落ち着くポイントを見つけて「ふう」と息をついた。
しん、とした寝室に、ディーンの寝息だけ感じる。
しばらくしてふとその息が途切れ、
「よう…」
とぼんやりした声がした。頭を向けると、碧の目がうっすらと開いている。
「うん、ただいま」
言いながら手を伸ばす。暖かい身体を抱き寄せて、軽くキスをした。ここのところ帰りが遅くて、なかなか起きているディーンに会えない。
「酒くせえな」
「飲み会だったからね」
言われている言葉のわりに穏やかな気分なのは、睡眠妨害されたディーンが目をつぶったままごく自然に首元に顔を寄せてきていたからだ。やっぱりシャワーを浴びたほうがよかったかなとサムはちらりと思ったが、臭いと言った本人はその割に気にした様子もなく、サムの首筋に顔を埋めたまますうすうと寝息を立てている。
いつも遅くてごめんとか、話ができなくて寂しいとか、もしやまた出ていく気になったりしてないかとか、だけど今の仕事がぐちゃぐちゃで最悪なんだとか、あれこれ言い訳したいことはあった。
だけど「大丈夫だから黙って寝ろ」と言わんばかりに身体を寄せて寝入っている恋人の体温に呆気なく安心させられてしまい、サムは小さくあくびをすると目を閉じた。
いちゃではなくペタです。仲良くというか片一方寝てるだけ…
なんか思ってたのと違うけどもういいや。
弁護士サミは仕事が煮詰まると不眠っぽくなりそうですね。
[18回]
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