今日までお正月休みだったので世間の皆様より一日遅れて明日から仕事です。色々な意味で気合を入れにゃ。
あ、こんな不定期更新になってますのに昨日のをもう見てくださってぱちぱちくださる方までいらして感動しております…ありがとうございますうううう
本日のBGMはねとふりに入ってたブラックリストです。レクター博士とクラリスを思いだすけどもう少し健康度が高い感じのFBI?もの。レッドっておじ様素敵だけど、SD転換するにはどっちも年が足りない。
記憶喪失兄貴で二日目。
本日のお題った―さまは 記憶喪失兄貴で『愛の逃避行』を書けとおっしゃいましたよ…どないしましょう…
「どこに行くんだ?」
聞かれてサムは軽く頭痛を感じながら荷物を入れたバッグを手渡した。
「取りあえずチェックアウトしよう」
今度は何の呪いだか毒だかにあたったのか、ディーンは見事なまでにぽっかりと記憶を無くしていた。
結局移動は夜が明けてからにしたのだが、サムがモーテルの室内に置いてあった狩りの道具を鞄に詰め込むのを後ろで見ながら、実に邪気なく
「これなんだ?」
「これからどうするんだ」
等と尋ねてくる。そしてサムが問いにこたえなくても気にした様子もなくずっと後ろをついてきた。
部屋の中の荷物は衣服の他に新聞の切り抜きや遺体の写真、それに武器の類とバラエティ豊かだったので、疑問に思っても無理もないのだが、
「魔物かと思ってFBIと新聞記者に成りすまして調査をしてたけど、見込み違いと分かったので撤収するのだ」
というのは、どう説明したら分かりやすいのだろう。
「なあ腹減った」
「出たらどこかで食べよう」
「ここのすぐ隣に店あるけど」
「いいから乗って」
インパラの助手席に押しこんでさっさと車を出す。昨夜の銃声の件はやはり通報されたようなので、もたもたして面倒なことになるのはごめんだった。
「なあ、お前と俺って」
「兄弟だよ。仕事を一緒にしてる」
この部分はシンプルなので説明しやすい。
だが、
「え?」
と怪訝な顔をされた。
「どうしたの」
「だって一緒に寝てただろ」
「ああ…」
その辺の常識と言うか一般知識は喪失されていないらしい。
「兄弟で、その、そういう関係でもある」
「なんでまた」
「………話せば長いよ」
そう。なんでだとお互い言い合いながら、それでもやっと慣れてきたところだったのだ。
一言でまっさらな頭にわかるようになど言えるわけがない。
「それで逃げてるのか?」
突然妙なことを言われてサムは思わず横を見る。
「どういうこと?」
「昨日の夜、起きてからずっとそわそわしてただろ。兄弟でそんなことになったから俺たちって追われてたりするのか?」
「………」
いやいやいやいや。
記憶を喪失した脳みそのどこから、そんな古典映画のような発想が沸いて出るのだろう。
「追われてないよ。むしろ僕らは悪いものを追う方だ」
正気の兄ならこだわりそうな点なので強調してみるが、相手は窓の外を見ながら、
「ふうん」
と、薄い反応だった。
つ、つづく
なにか書くこと、何か書くことに意義があるのです。転びつつリハビリ。
しかし愛の逃避行…
いっそサミに
「そうなんだ。僕たちは許されない恋をした。だから僕たちは追われ、ディーンは記憶を奪われたんだ。でも僕が絶対君を守るから」
とかめんどくさく適当なことを言わせて、
「そうなのか!」
と兄貴が間に受けて心を痛めたり別れ話をしだして慌てるとかにしても良かったな…書いてから思いつくのもいつものことだわ。
[17回]
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