めっきり寒くなりましたねえ。
どんどこどーん、と今日も続きます。狩りのシーンを何回も見過ぎて飽きたので変えようかと思いましたが突っかかり、いや、古典的SDで力を入れるポイントを間違えちゃいかんと結局同じような感じです。
前回オフラインから道が曲がるかと思ったけど曲がってません。まいっか??
起きてきたディーンに声をかけると普通に返事が返ってきたので、サムは少しほっとして気が付かれないように息をついた。少なくとも会話は成り立つらしい。
だが当然のことながら空気はギクシャクしたものになる。
「おはよう」
「おやすみ」
酷い日には狩りの用事以外の会話がこれだけだ。基本的に自分に原因があると思う分サムも譲っていたが、兄相手に大人な態度を続けるというのは意外に難しい。
言うつもりもない尖った言葉が口をつくこともあり、狭い部屋の中は険悪な雰囲気になることもしばしばだった。
だが、狩も佳境に入ると話は変わってくる。
「サム!」
「分かってる!」
呼ぶだけで意志の疎通はスムーズだ。サムは飛んできた鉄のバールをキャッチし、目の前の影を散らす。目の端にディーンが目的の廃屋に飛び込むのが見えた。ほどなく本体を始末するのに成功したのだろう。執拗にサムに爪を伸ばしていた霊体が、青い焔を上げて燃え尽きる。
「…大丈夫?」
「ああ」
息をつきながら声をかけると、ディーンがごく自然に返事をする。
昂揚感と一体感を多分お互いに感じていた。
だがそれはディーンが、あの夜からのことを無かったことにしたいと暗に言っているようにも思えて、狩の余韻が過ぎていくにつれてサムを小さく苛立たせた。
狩が終わった翌日、ディーンの傷も完全に回復しているのを見計らって、サムはまたディーンを寝台に引き倒した。
この間の拒絶からしてまた殴り合いを覚悟していたが、ディーンはベッドの上で黙って見上げてくるだけだ。
「今日は殴らないの?」
「お節介な奴に通報されるとめんどくさいんでな」
「?」
良く分からない言葉に首をかしげるが、ディーンはそれ以上説明するつもりはなさそうだった。狩りをしている間に気持ちが通じたならめでたいことだが、生憎とディーンの表情は氷点下だ。格闘しなくていいならキスをしたいと顔を近づけると、嫌そうな顔をして手で押しのけてくる。
「どけてよ」
「いらねえだろそんなん」
不機嫌そうに言う首元にアミュレットが揺れているのを見つめながらサムは口を開く。
「ほんとに嫌ならディーンが通報するのも手だよね」
「警察が駆け付けたら、俺は保護されるより刑務所だろうが」
「ああ…まあね」
それは確かにその通りだ。ディーンは一度死んだが、手配をしているFBIは気が付いていないだろう。
「弟にやられかけた挙句そんな経緯でぶちこまれたら、その後の刑務所ライフも楽しいことになりそうだしな。同時に複数にケツを狙われるよりは一人の方がましだ。やりたいならさっさとやってさっさと出せ。俺は早く寝たい」
「…」
とても分かりやすい説明ではあったが、嬉しくはない。取りあえず腕を抑えて無理矢理キスをしてみたがやはり反応はなくて人形にキスをしているようだった。
「こっちももう一度言うけど、僕はディーンが好きなんだ」
「へえ」
「だからこれから何回でもしたいし、さっさと出して終わる気はない」
「そうか。俺を愛してるなら五分で済ませてくれよサミー」
「…」
罵りよりも気に障るセリフを無視するのはなかなか困難だった。だがディーンが暴れないならサムも乱暴なことをしないで済む。ゆっくり服を脱ぎ、冷たい目でこちらを見上げる相手のデニムに手をかけた。
・・・
「まだ苦しい?」
息ができるのか心配になるほど、枕を顔に押しあてているディーンが気になってサムは小さな声で囁いた。
「…うるさい」
最初の夜よりは遥かに優しくできているとは思うのだが、それでもディーンは苦しそうだ。せめて呼吸が落ち着いた頃を見計らってゆっくり動く。
「さっさと終われ…!」
しつこい罵り声はもちろん無視した。逃げようもなく身体を深く繋げてから、今度は相手の快感を引き出すためにそっと手を動かす。やめろと言いたげな唸り声も無視だ。
汗の浮いた背から腰をなぞるとディーンは相変わらず顔を背けたままだったが、直接的な愛撫にはやがて反応が返り始める。不本意そうに身体をよじるのを後ろから押さえつけ、サムは微かに赤くなった耳朶をわざと音をたてて舐め上げた。
続
これは伏せた方がよいぱーとでござったでしょうか…
しかしこれくらいならまあいいか??腐活動も長くなると次第に分からなくなってくる境界線…