お久しぶりです。おかげさまでなんとか新刊でそうです。
(印刷屋さんからの電話が無ければ…)
予定通りのゾンビ兄になりました。このいい加減なブログにてきとーな感じで書き散らかしていたものですので、やはりちょっと薄目で見ていただいた方が良さそうな代物ですが頑張りました…
さて、今日は寝てもういっちょペーパーかコピー本が作れたらいいなあ。
これをイベント前の破滅的マグロ状態といいます。寝ればいいのにギリギリまで書きたがる。
イベント前だけじゃなくて普段コンスタントに書けんのかーい!と脳内のAさんが指摘しています…
てなわけでサンプルでーす。
いや、ゾンビ兄なのですでにブログ内にサンプル一杯なのですが、ブログよりもやや真面目トーンであります。
「生きてようが死んでようが、人の身体を持ってくるのは止めろ」
ディーンは真面目に弟に言ってみた。改めて口にすると、あまりの内容に眩暈がしそうだが、その当たり前の感覚がサムから消えていそうなのが怖い。
「でもディーン。痛んで来たら交換しないと、それこそゾンビ映画みたいなことになるよ」
一応神妙な顔で聞いていたサムが、同じく真面目くさった顔で返してくる。
「そりゃあ仕方ないだろう」
自分だって腐った姿になるのは嫌だが、人間を守る家業をしてきたのに、人間の身体を勝手に使って生きるというのは理屈抜きにおかしい。しかしサムは、
「だれも殺しも傷つけもしてないから大丈夫だよ」
と取り合わない。そして、
「買いだしに行ってくるね。欲しいものある?」
と何もなかったような顔をして訊いてくる。話す気力もなくなったディーンが首を振ると、
「天気はいいけど風が冷たいから、外に出ちゃだめだよ」
と、子供にでも言うような注意を残して出かけていった。
(畜生、どうしたらいい)
一人で残された家の中で、ディーンはぼんやりと焦る。
何の根拠もないが、このまま放っておくと、サムはいずれ「より状態のいいパーツ」を求めて一線を越えてしまいそうな気がして怖かった。
そもそも相手を殺さなければいいというならば、グールだって死体だけを食べている分には狩る必要がないことになるではないか。
良いわけがないのだ。グールも自分も。
・・・・・
かような感じで真面目度アップのゾンビ兄です。
でも所詮はゾンビ兄ですのでお気楽にご覧くださいませ