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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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初心に帰ってもえもえー!(弟兄呪)

いやあいやあ、昨日数年前に発行された大手マンガサークル様のすぱなち本を貸してもらって読んだんですよ。痺れますねー猛りますねー、最近は動画配信のおかげで新規にすぱなちを見てくださる方もいらっしゃるから、再版してくださったらすごくすごくすごーーーーーくジェット燃料になりそうなのになあ。

そんなわけでちょっと浮かんだネタをメモ。
数年前に書いてたネタになりますが、自分の方を弟と思い込んでる兄貴。
え?なんでそんなことを思いこんでいるのかって?呪いです呪い!(自分で書いていてイロモノが痛い)

パチパチやコメントいつもありがとうございますーーー。お礼がまたもカメですが、足跡を残してくださる皆様のおかげで廃墟にならずにおります!!







狩のあともその町に留まっていたのは、借家の期限がまだかなり残っていたのと、次の事件が見つかっていなかったからだ。
正直なところサムとしては、機会があれば少しでも普通に近い生活をしたかったこともある。

「当てもないのにめくらめっぽう移動しても非効率的だろ」
早くも荷造りをしかけていたディーンはまだ引き払わないと聞いて意外そうな顔をしたが、サムがそう言うと黙ってうなずいた。

いつもの兄なら、なんのかんのと偉そうな口調で説教を並べた挙句に、まだ一月以上も家賃を先払いしている家を無理矢理出ただろうが、自分の方が弟だと思い込んでいる今は違う。
ディーンは年長の家族に対して驚くほど従順だ。自分の意見を言うことはあっても、ぶつかった時にはほぼ必ず引く。

サムとしては「なんで相手は同じなのにこんなに態度が違うんだ」と毎度衝撃を受けるとともに、都合のいい事態でもあった。


 そもそも魔物がらみの事件ははっきりと殺人と認定されず、事故死や行方不明扱いになることも珍しくない。だから大きなニュースにならず地元の新聞くらいでしか取り上げられないことも多かった。
つまり一か所で動かずにいると狩りの情報を掴む機会が減る。
結果として二人は新しい狩がないまま、ずいぶんとのんびりした生活を送っていた。


サムはこの機会に読みたかった本を取り寄せたり緊急性の無い調べ物をして過ごし、ディーンの方はぶらぶらと遊びつつ珍しく町の住人と自然な感じに馴染んでいた。
近所のエアコンの不調を直したと言った翌日に、その家の住人がおすそわけだとミートローフをくれたりしたときなど、家庭料理に縁のない二人は思わず大きな歓声を上げて相手に笑われた。
サムから見て、ディーンはここの暮らしが気に入っているように見えた。


だから借家の期限が今度こそ近づいた時、サムはディーンに
「この際定住してみる?」
と提案してみたのだ。
ディーンは目を丸くする。
「狩りは?」
「するさ」
以前のように狩りを辞めたいとまでは言わない。だがベースを持ってもいいはずだ。
根無し草の印象が強いハンターだが、定住している者も意外と多く、二人の知り合いだとボビーやジムがそうだった。純粋なハンターではないとはいえ、エレンとジョーの母娘もそうだ。
母の敵討ちという目的があったころは敵の情報を追って駆けずり回る暮らしだったが、今は違う。


サムの話をディーンは最後まで聞き、それから口を開いた。
「…サム、ここはまずいと思う。そもそもこの家は寝泊まり用に選んだだけだからベースにするには場所も悪いし無防備だ。隣にも近すぎる」
「…うん、まあね」
選んだときには安くて狩りの現場から遠すぎない家、ということしか考えていなかったのでそこは否定しない。
「町の連中もそろそろまずい。最近何をしているのか訊いてくる奴が増えてきた」
「そうか」
いちいち反論ができない。
「それに万が一この家に何か魔物が襲ってきたら、いずれこの辺のやつら誰かしらに見られるか巻き込みそうな気がする」
「……そうだな…」

サムはため息をついた。どこから見てもこれは反論のしようがない。
「仕方ない。行こうか」
そう言うとディーンは目に見えてほっとした顔をした。
「ああ。荷物取ってくる!」
早足で出ていく後姿を見送りながらサムはその場でしゃがみ込んだ。
定住断念の傷心は既に遠い。
荷物取ってくる、ってなんだ。もう作ってんのか、てか自分で全部取ってくるつもりか。
いつもは、
「おらお前も運べ!でかい図体してんだから」
とか何とか言って重い方の荷物を押し付けようとするディーンが。

この場面で自分はどうするのが正しい年長者なんだろう??いつもの衝撃をやり過ごした後、二秒半ほど考えてからサムは自分もディーンの後を追った。
自分なら荷物を持てと言われた後で、ディーンがソファにひっくり返ってたりしたら絶対に殴りかかる。

部屋に入って荷物を一緒に運ぶ、というとディーンは実に嬉し気に笑い、サムはまた不審がられながら頭を抱えた。


後日サムは
「…そんなわけで、兄貴は弟と思ってた方が論理的に話をするからむしろ良い気もするんだよね」
と電話でボビーに打ち明け、文字通り雷のように、
『お前は自分に都合がいいからと言って、実の兄貴がいつどうなるか分からん呪いにかかってるのを放置したいと言うのか!!!』
と怒鳴られて耳を押さえた。



…なんか色々見失ったのでここまで

うわーん、何を書きたかったのか見失った&久しぶり過ぎて弟兄呪いのノリが違う…




 

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