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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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ゴールデンウィーク!

大型連休が始まりましたねー!!
幸か不幸か自宅から行ける範囲でウロウロするだけの予定なので、ちょっとでも更新できたらいいなあと思っておりますです。

何が書けるかなあ…
しかし気が付いたらもう真夜中過ぎておりますね。
とりあえずまだアップしてないネタでもないか探してみよう………

(間)
………あ、多分これはお蔵入りにしてたやつだ。しかし説明が何段階も要るなあ。

①これはオフィスラブプロジェクトという「SDでオフィスラブのハピエンを書こう」という企画の一環です。
②「父亡きあと、わざと対立したふりをして自社を仕切る実は仲良し兄弟」という設定です。
③②の設定はneoteny様のものです(私はロボサム社長と秘書ディーン、という設定でした)
何かの記念で(なんだっけ…)お互いの設定を交換して書こう!ということになりまして、私はタキザワ師匠の設定(兄社長の秘書弟)で書かせていただいたのですが、その後さらに「咬さんのネタで書いたらどーなるかいなあ)と勝手に手を付けたはいいがつっかかっていた奴です。…多分そうだ。咬さーん、勝手に使ってごめんよ(3年前に断ったかもしれないけど一応あとでもう一回伝えておこう)
説明書いてる間に小ネタくらい書けそうですわね!!

あ、ちなみに前置きととんとんくらいの短さです。






ボビー・シンガーはJW社の運転手だ。
先代社長の懐刀であり、また現リーダーである兄弟を子供の頃から知る、叔父のような立場でもあった。父の跡を継ぐために「不仲な社長と副社長」という無理な演技を自らしている兄弟も、ボビーの前では取り繕う必要がない。
だからボビーが運転する車の中というのは実家や社長室と並ぶ数少ない安全圏でくつろげる空間といえた。

・・・なのだがこの光景は何だろう。


ボビーはハンドルを握りながら眉間にシワを寄せる。珍しく出先で合流し、後部座席に並んで座った兄弟は、さっきからまるきり設定通りに険悪だ。違和感のある点を挙げれば、冷静で理論的なはずの社長が、感情剥き出しに怒っているところか。
そしてボビーの耳がおかしくなったのでなければ、喧嘩の種はチョコバーだ。
極秘計画の隠語ではない。菓子のチョコバー。


「人が買っておいたもの食べるなよ!信じらんないよもう」
「ケチケチすんなよ、大体なんで車のこんなとこにチョコバーなんかいれとくんだよ」
「今日、昼を食べる暇がないんだよ!非常食だったのに」
「ヘルシー嗜好の社長さんがこんな駄菓子食ったらイメージダウンじゃねえの?」
「だから車で食べようとしたんだろ!」


なんだか眩暈がしてきた。


(ボビーボビー!ディーンが僕の分のドーナツ食べちゃった!)
(お前がいつまでも食べないから、いらないのかと思ったぜ。)
(ひどい!ディーンのバカ!!)


そういえば昔、ジョンに頼まれて二人の息子を預ると、しょっちゅう同じような喧嘩をしていたのを思いだした。
社長用送迎車はいつからキンダーガーデンになったのか。
無理な芝居をする必要がないとはいえ、二人揃って20年くらい言動が遡っている。
違いは弟が泣き出さないだけだ。


ぐうう、とサムの腹が鳴って、ディーンがさすがにバツの悪そうな顔になる。
「あー、ガムならあるぞ。食うか?」
「いらないよ」
ミラーに映るサムの顔は口をへの字に曲げて完全にへそを曲げている。対するディーンは半ば面白がりつつ、半ば心配そうな顔だ。
「まだ社に着くまで間があるから、今のうちエレンに何か用意してもらっとけばいいんじゃねーか?」
「…やだよ。出掛けに用意するか訊かれたのを、適当にするからいいって断ったんだから」
「んなもん、そのつもりだったけど摂り損ねたって言えばいいだけだろ」
「みっともないから嫌だ」
「なんだその無駄な見栄」
「僕の計算が甘かったことになるじゃないか」
「馬鹿じゃねえのか」
「誰のせいだよ!」


「…サム、助手席にある紙袋を取れ」
「え?なにボビー」
「いいから開けろ。で、それを食っていいから少し黙れ」
置いてあったのはボビーのランチ用に買ったサンドイッチだ。
「でも…」
「俺は帰社してからでも買いにいける」
手を出さない弟に代わって、ディーンが助かったとばかりにひょい、と袋を取ると相手に押し付ける。
「…ありがとうボビー」
「じゃあ、戻ったら俺が代わりの昼買ってくるから」
ますます20年前の再現な気がしてきた。ボビーはほんの少しの懐かしさと盛大な頭痛を感じて眉間を揉む。
「…お前もすぐに来客だろうが」
「お、そういえばそうだった」

「…ディーンのつけにして思いきり豪華なランチ取ればいいよ。あとで払わせるから」
結構なスピードでサンドイッチを食べ終わったサムが、先ほどとは打って変って機嫌のいい声を出す。
「払わせるって何だよ」
「色々言ってもディーンはすぐ忘れるだろ」
「そうか?」
「そうだよ」

…昼食問題が片付いても、結局後部座席は静かにはならない。
しかし延々と続く口喧嘩は、先ほどとは違って単純に兄弟がじゃれているのが分かるので、ボビーは社長と副社長に「静かにしろ」というのは勘弁してやることにしたのだった。

おわる


いや、まったく唐突すぎてきょとーんな物体ですみません!!
何かアップしたかっただけなんです………


 


 


 


 

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