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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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会いたい(サムバージョン)

どーも私が書くとサミーを薄情者にしてしまいがちなのですが、あの兄弟はどっちもどっちなので、今度はサミー視点行きます!!


S10の冒頭あたり!






兄が自分の前から消えるのは3回目だ。
一度めはヘルハウンドに引き裂かれ、2回目はリヴァイアサンと共に爆発して消えた。
そして三度めは、サムの腕の中で冷たくなった。

ディーンはよくサムがすぐ拗ねて消えると嫌みを言っていたが、こんな別れを何度も突きつける自分の方だって相当ひどいと思う。

そのディーンの冷たくなった身体を悪魔が盗んだ。
今度こそ焼かねばならないと思っていた矢先だった。


下っ端の悪魔を捕まえては、文字通り切り刻んで行方を探した。
「やめてお願い」
悲鳴を上げる女の腹につきたてたナイフを抉るように動かす。
昔の自分なら悪魔に乗り移られた人を助けることを考えて、こんな真似絶対しないし、できなかっただろう。
だが、真面目でお堅いカレッジボーイなんて、狩りの中でとうの昔にすり減って消えた。
そいつが存在したのは弟馬鹿が治らない兄の心の中だけで、だからディーンが死んだとき、サミーと呼ばれるガリ勉は今度こそこの世からいなくなったのだ。

監視カメラの映像を見つけたのはしばらく後だ。
「………」
兄の身体の中に入った悪魔が、その身体で歩き回る映像を見る。
ディーンそっくりのだらしない姿勢でポルノ雑誌を読み、顔を隠そうともせず暴れた。

(期待してはだめだ)
サムは自分に言い聞かせる。
悪魔は憑依した人間そのままに振舞う。だからディーンの仕草そのものであっても、あれは兄ではない。

それでも。

血にまみれた最後の顔ではなかった。
傷も癒え、好き勝手に振舞う兄の姿だった。

例え会ってすることが、兄の身体から悪魔を追いだし、元の冷たい躯に戻すだけだとしても。
(きれいな顔で葬ってやれる)
サムは少しだけ微笑んだ。



終わる



おにーちゃんがいないとサムは暴走するからね!
え?昨日のフォローになってない?いや、そんな馬鹿な…

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