昼を作って用事をして来たら結構な時間が経ってしまいました。うきー!
詰まってきたのでお題った―さまにすがる。
幼馴染SDへの3つの恋のお題:伸ばした指先は空気を掠めて/何故か泣きそうになった/俺のことどう思ってる?
…これは両想いになる前だな
時期的にはサムがハイスクール、ディーンが働き始めた頃。
ディーンは卒業の後自宅から通える整備工場に働きに行くようになってる。その時サムはミドルスクールで、つんけん状態はまっさかり。メアリママにはそうでもないけど、ディーンが構ってくることに対しては反発が強い。
「給料でたからおごってやるぞ」
窓に小石を投げてサムが顔を出すのに声をかける。
「いらないよ。試験前で忙しい」
「一夜漬けなんて意味ないって言ってたのは誰だよ」
「うるさいな」
とか言って窓を閉めちゃう。
ため息をついたディーンは、でもまあしょうがないかと他の友達を誘って飲みに行く。同級生もいるし同僚もガールフレンドも多いから相手には不自由しない。
まあしょーがねーなー、という感じ。
却ってサムの方が窓を閉めた後、カーテンの後ろからちらちら後ろから見てる。
ディーンが車に乗って、誰かに電話しているのまでしっかり見つつ、だれにかけてるのかなーと考えてちょっと泣きそうになったりしてる。
でも、やっぱりその後
『土産は何がいいーー?』
とか酔っ払った声で電話がかかってくるとブチっと切っちゃう。切った後またくよくよする。
更に二時間後(もう夜中近い)
『まだお勉強してんのかー、寝ろー』
とテキストが入ってきて、
『睡眠の邪魔すんな!』
と返したら
『部屋の電気点いてんぞ。ちゃんと消せよ』
ときて、思わずばっと窓から外を見ると、ディーンはもう自分の家に入るところで背中を向けてたと。
すれ違い続ける数年間。
うわー、
意外にきついなシャトルラン。
[28回]
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