突然超強力なテレパシー能力に目覚めてしまった兄貴は、同じく各地で突然変異を起こしてしまった人間を把握して、その能力を生かして今の人間界と同調してやっていこうとする。
一方、あらゆる金属(人間の血液の中の鉄分含む)を思うがままに動かせる能力を得たサムは、とある事件から人間たちと戦うしかないと思い始める(どんな事件かは想像にお任せしよう)。
くっつき双子兄弟ハンターとして生きてきた二人は、それ以来宿敵としてそれぞれの仲間を率い、世界中あらゆる場所で戦うことになる…!!
…で、私の好みとしては上記のいきさつが30年前に起こった出来事で、現在進行形として爺様になったディーン隊長と、やっぱり爺様になった悪の司令官サミーの対決シーンですね。
どちらも肉体を使わない能力だから腰痛や膝通があっても支障なくてよ。
もちろん前哨戦としてはそれぞれの陣営の若者たちが戦うわけですが、やられそうになると爺様が後ろからのっそり出てくるんだな。
「まだ生きていたか」
「お互いにな」
若者には対決にしか見えないやり取りが、長年にわたって続けられてきた兄弟のじゃれあいとは誰が知るでしょう。(いや、部下の中で付き合いが長いのにはだんだんばれてくるに違いない)
そんでもって、常道として人間の味方のディーン率いる陣営が勝つと、サミーは刑務所に入れられるんだけど、勿論ディーン司令官はちょくちょくその刑務所に行くんですね。
テレパシーを遮断する特殊なヘルメットを刑務所内では被れないので、
「洗脳しに行くんだ」
「重大な秘密を脳内から掘りだしに行くんだ」
とか周りは思ってますが、刑務所の独房を訪ねては一緒にフットボールの試合見てポップコーン食べて帰るだけだったりするんだなこれが。
それぞれの主張を譲れない兄弟が、誰はばかることなくイチャイチャできるのは、もはやこんな場所だけなのだった!だんだん年をとってきてポップコーンが歯に挟まるけどやめないんだぜ。
…………意外に楽しいなX麺妄想。
[19回]
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