えー、本日は送別会でした。
帰宅後まべ〇ムにつかまりました。
あわわわわ。何も思いつかない。
真剣にピンチなので140文字小ネタにすがろう!助けてお題った―様
「貴方は淡々兄弟で『いっそ心中する?』をお題にして140文字SSを書いてください。 」
………そんな、140文字じゃ書ききれない上にびっくりするようなお題をおっしゃる。
しかしもう23時過ぎてるので迷う暇なし。
注)淡淡兄弟というのはIFネタで、大学に行ったままハンターに戻らず弁護士になったサムと、黄色い目を倒した後、ハンターを半分引退した兄貴の色気のない同居話です。
ハンターとしての子供時代を経験していたら、弁護士としての市民生活なんて何がどうなってもふかふかのクッションに座っているようなものだとディーンは思うのだが、弟はどうやら違う見解らしい。
クライアントの苦情だか、証拠隠滅の疑いだか、サムの直属のボスの失脚だか、ライバル会社の乗っ取りだか、何やらぶつぶついいながらこのところ毎日顔色が悪い。
「おい、大丈夫か」
基本的に弟の生活には良くも悪くも首を突っ込む気は無いのだが、しばらく見ているうちに生きながらゾンビのような顔いろになっているので一応声をかける。
「大丈夫じゃない。このまま最悪の事態になったら、事務所は潰れるし僕の弁護士ライセンスも危ないし、賠償責任までふってくるかもしれない。…この部屋も手放さないといけないかも」
「そりゃ大変だな」
「もういっそ心中する?」
悲壮感溢れる弟の言葉にディーンはハハハと笑う。
「そうしたらまあ、そんな借金ほおってどっか別の州に移動しようぜ。使えるIDはいくつかあるから、お前にやるよ」
それを聞いたサムが、「ああああ」と頭を抱える。
その声がさっきの悲壮感溢れるものと少し違って、(ああうん、忘れてたけどそういう手もあった)と思っているのが良く分かるものだったのでディーンはまたおかしくなって笑う。悪魔に狙われたわけでもグールに伸し掛かられてるわけでもないのにわざわざ自分で死ぬなんて。
と、そこでハッと真剣に振り向く。
「おい、自殺はすんなよ。地獄には俺たち一家のことをしつこく覚えてる悪魔がうじゃうじゃだからな。あ、あとうまいこと言われて契約もするなよ!何年か後に魂とられるからな!」
机の上でべらべらしゃべる仕事がどうなろうと知ったことではないが、せっかく母の仇の悪魔を片付けたというのに、弟が地獄に墜ちては元も子もない。
だが、ディーンが真剣なモードに入ってくると逆にサムは妙に落ち着いてしまったようで、
「わかったよ、下には下があるもんね、まだ大丈夫だ」
と少し顔いろまで良くなって、何やらまたパソコンで調べ始めた。
ディーンとしては地獄落ちの心配さえなければあとは感知するところではないので、夜中に仕事を始めた弟は放って寝に行くことにする。
結局、悪魔や地獄を引き合いに出されたサムが落ち着いて諸々対処した結果、事務所もサム自身も無事安泰となったのはそれからしばらくしてのことだった。(が、もちろんディーンの感知するところではない)
おわる
なんとかなった!
ありがとうお題った―さま
[32回]
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