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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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弟という生き物は7本目

ウィンチェスター家の次男坊が、脳内で思い浮かべるお兄ちゃんのイメージが、フジョシをしてもじもじさせる代物であることは広く知られていることかと思います。

今日は他の作品でしたが、
「弟って生き物はまったくもうもう」
と呟かざるを得ないものを目にしました。いやー、満ちたなあ。

満ちて、飲んで、まーべるつ〇つむなどやってしまうともう後は寝るだけ、という心境になってまいりますが、そうはいかないのがノック中。
何かこっかなー


えーと、本編ベースの兄弟。何なんか前にCARRYONって薄い本で、何となく一線を越えてしまって、海辺の休暇を過ごすネタを書いたことがありましたが、そんな感じの兄弟のその後。







兄弟の間に何となくモヤモヤとした空気が漂っているというのと、実際に特別な関係になるのとでは随分と心境が違う。たとえからかい交じりに「夫婦もどき」などと散々言われてきたとしてもだ。
例えば隣を歩くディーンが、いつもと同じように下らない冗談を言ったりやや調子っぱずれのオールドロックを口ずさんでいようとも、半日前にはその手や口が、自分に向けられて全く違うことをしていたと思うと、何となく咎める声が引っ込んでしまって、結果サムは宙を睨みながら黙々と歩くことになっている。
天気のいい日で、機嫌よく歩く兄の髪やまつ毛が日に透けて金色に光って見える。ダークブロンドでも髪のカットによるのか最近は茶色がかって見えることが多いが、たしか子供の頃はもっと兄の髪はブロンドに近かったと思う。

「おい、聞いてるのか」
少し強い口調にはっと気づくと、いつの間にか店に入って食事をしていたらしく、自分は兄の向かいに座って、右手はしっかりとフォークを持っていた。
「うん、ごめん、なんだっけ」
露骨に聞いていないことを白状してしまうが、ディーンは顔をしかめつつももう一度新聞でひっかかった事件の情報について一から説明してくれた。




一度でも寝ると態度が変わる男というのが存在することは、ディーンもまあもちろん知っている。はっきりいっていいイメージはないし、心情もさっぱりわからないが。
だがしかし、よりにもよってうっかり深い仲になってしまった弟は、どうやらもろにそのタイプであるらしかった。
これがお兄様を所有物扱いするとか、亭主面をするとかいう奴だったら、迷いなく鉄拳を食らわして終わりなのだが、頭が良くて繊細でやや奥手な所もあった弟は、どうも一緒に寝て以来ディーンの上に変なビジョンでも重ねているかのようだった。こちらを見る目がきらきらしいものを見る顔になっている。
何だか昔サムが世界の不思議の本を読んだ後だとか、歴史や化学の番組にはまった痕などにも妙にぼんやり宙を見ながら歩いているような時期があったが、まあどう見積もってもディーンと寝たところで世界のあらたなる不思議を発見したとも思えない。
「…一体世界がどう見えてやがるんだろうなあ」
モーテルの部屋に帰ってきてからも、何となくぼーっとパソコンを使い、ついでに時々こちらをほわーんとした目で見る弟にため息をつきながらディーンは呟いた。
「知りたいか」
「知りてえな」
不意に後ろから声がしたのにも、驚く気もしないほど何だかぐったりした気分で答える。
と、不愛想な天使が
「見せてやろう」
と言いつついきなり頭をわしづかみにされ、気付くとディーンはパソコンに向かうサムの後ろに立っていた。
「なななな」
なんと視線の先にはフリッジからビールを取り出す自分の姿が見えている。咄嗟に自分の身体を見下ろすが、別に透けているわけでもないのにサムは至近距離にいるディーンに気付かず、じーーーーっとフリッジを覗きこんでいる姿を見つめている。どうも意識だけ天使に掴みだされているような状態らしい。

「………別に、普通の光景じゃねえか」
言っては見たものの、しばらくするとなーんとなく違和感に気付いてくる。全体的にソフトフォーカスがかかってると言ったらいいのか。
窓からの射しこむ日の光といい、モーテルのカーペットといい、妙に色鮮やかできらっきらしている。
「うわーー…」
恋をすると世界が美しく見えるなんてのは、意味のない定型句だと思っていたが、なるほど、脳内処理の差というのは恐ろしい。
だが一番恐ろしいのはなにやら妙にきらっきらしく弟の脳内で画像処理されている自分の姿だ。痒い。今さらなに兄貴に夢見てるんだこいつは。
「おいキャス、もういい」
そう言って振り向くが、人の心の機微にいまひとつもふたつもみっつもよっつも疎い上に無関心な天使は、他の用事があるらしくすでに消えていた。
おかげでディーンはサムの隣から動くことができず、その後延々ときらっきらと弟に画像処理された自分の生態を観察する羽目になったのだった。





あ。弟の脳内ビジョン書きたかったのに違うものになった。
あとで変なとこ治すかもです。やはりまべつむなどやりながらだとばらばらするなあ。









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