大変いきなりですが、去年の夏に某FQ様からいただいたリクです。
相互リク交換で、私のリクは迅速にいただいていたのに、かれこれ…1年3か月になろうとしている。
ひいいいいいいいいすみません!
しかも、去年の12月に下書きしてましたらずーっと突っかかってますので、
大変言いづらいことながら半端なままです。しかし終わるまで待ってたら2年経つ(T ^ T)←のを原稿しながら見つけた奴
ノックの音で目が覚めた。
「なんだ…?」
記憶に無い部屋だ。最後に泊まった覚えのあるモーテルとは格段に違う上等なリネン類。隣のベッドではサムも跳ね起き、同じように周囲を見回している。
(なんだ?)
視線があったので無言で尋ねるが、
(さっぱりだ)
といいたげに首をふられてしまう。
もう一度繰り返されるノックとチャイムの音に状況が分からないままやむを得ず起き上がる。枕の下に手をいれるが、案の定そこは空で、つるりとしたシーツの感触があるばかりだった。
「パダレッキ様、アクレス様、ルームサービスです」
もう一度視線交わしてから、武器探しはサムに任せてそっと扉に近づくと、見えたようなタイミングでもう一度ノックと共に声がする。
どこかで聞いた名前だなと思いつつ魚眼からのぞく。確かにワゴンを押したボーイだった。
「あー、ちょっと待ってくれ」
返事をしながらサムを振り返ると、やはり武器はなかったらしく、代わりにローブを投げてきた。自分の格好を見下ろせばアンダーシャツにボクサーなので、とりあえず羽織る。
ドアを開けると、にっこり笑ったボーイがごく普通にワゴンを押して入ってきて、恭しくセッティングする。
いつ豹変して襲い掛かってくるかと構えて見守っていたが、本当にただのホテルスタッフだったようでコーヒーを継ぎ終わると伝票にサインを求めた。
サムも奇妙な現象にはまあ慣れているからだろう、ごく冷静にサインをするとボウイにチップを渡す。
そしてドアが閉まると振り返ってにっこり笑った。
「状況は分からないけど毒は入ってなさそうだし、とりあえず食べよう?」
「………おう」
状況の把握が先だったのでうっかりスルーしていたが、どうやらサムは例によって『夫』状態になっているらしい。
最近ますますわかり辛えなあと思いながら、ソーサーに乗ったコーヒーを受け取った。
「…なんだっけか、さっきの名前」
片面がかりっと焼けたベーコンとスクランブルエッグを口に突っ込みながらディーンが呟くと、少し考え込んだサムが、
「ウィンチェスターの黙示録のドラマを撮ってた俳優だよ」
というのでああ、と思いだした。
「撮影以外では口もきかないとか言われてなかったか?」
食べながら話すので今一つ発音が不明瞭になるが、さすが長い付き合いのサムはちゃんと聞き取れたようでうん、と頷く。
「可能性はいくつか考えられるよね。あの後親しくなったか、実は周囲に隠していただけで元から親しかった。…または名前は同じだけど別の世界とかね」
なにせしがないハンターの去就に天使や悪魔や妖精や何やかんやが絡んでくるので、最近『それはありえないだろう』ということが少なくなってきて困る。
こ、ここまで
共通性ホテルまで行き着かん。
半端ですみませんーーー!
続きを思いついたら続けます。
[26回]
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