ああ、今日はいいふーふの日なのね。
このブログを始めてから何回かきた気がするわすごいわあ…などと思いながらぼんやりと休みをすごっしておりましたら衝撃の事実です。
…2月のムパラの申し込みがもう始まってるんですって…………
いや、申し込む気で入るけど、さすがにちょっと待っておくれお前さん。あたしはまだ真っ白な灰になったままなんだよ…
先方も、色々大人の事情もあるのだろうけれど、間が短いなあ。
そうそう、もう一つお知らせがありました。
先日からお知らせしている10周年のアンソロの通販手続きで、携帯電話のアドレスの方へのお知らせが、何件かエラーになって送付できずにいるそうです。
フィルターの設定でPCからのメールが受信できないこともありますので、携帯からお申込みで「お知らせがこないぞ」という方は受診設定をご確認の上、
お問い合わせ用のメールフォーム、あるいはinfo★s-10-d.lovesick.jp(★を@に変えてくださいね)までお問い合わせくださいませ。
携帯以外の方でも、何か不明点がありましたらお問い合わせフォームやメアドをお使いください、とのことです。
よろしくおねがいいたしまーす。
さて、お知らせばかりでも色気がないな。
…小ネタでもひねろう。
良いふーふの日だからふーふですかね。
前後考えず呪い夫婦SD。
「いい夫婦の日なんだよ」
朝から花束なんか持ってきたサムがニコニコする。
「あーそーかよ…」
最近は目くじらを立てるのにもつかれてきたディーンは、わざわざ夜明け前に部屋を抜けだし、花を買いに行くという弟(夫か)のイベント好きに突っ込みを入れる気にもならずに、小さな花束をベッドの上で受け取った。
しかしさすがに
「まあきれい」だの「いい匂い」だのと乗る気力は無かったので、そのままベッドの上に置いてばりばりと頭を掻きながらバスルームに向かう。と、
「もー。置いて行かないでよ」
と、サムが残念そうな声をあげて後ろで拾い上げていた。
誕生日だの記念日だのと言うわけではないせいか、花束の後は特段イベントがしかけられることもなく、ディーンはそのままごく普通に狩の合間の一日をすごしていた。放り出された花束はサムがコップに入れてテーブルに置いている。
ひと段落つくまで調べ物をすると、せっかく暇なんだからと前から近くのバーで聞いていた、隣町のダイナーに行ってみた。
ステーキが旨いという話だったが、行ってみると飛びぬけてというほどではなくまあ普通だ。むしろサラダメニューがやたらと多かった。
「どっちかというとお前向きだったな」
ディーンがヤギのエサメニューをいくつも並べているサムを見て呆れると、
「こんな町から離れたところで珍しいよね」
とサムも笑う。
夫化しているサムは、弟の時と違って滅多にプンスカしないので、喧嘩にならないのは珍しくもない。だからその日の夜、ソファでビールをちびちびやりながらケーブルの映画を観て延々と平和に過ごしてしまったのも特段大したことではなかった。
なのでその翌週、
「いい夫婦の日に何かしたの?」
とジョーに聞かれた時にディーンとサムは
「別に何も」
「花束送って食事に行って映画観たよ」
と何の矛盾も感じずに答え、ジョーにしみじみした顔で、
「熟年の安定感がでてきたわね…」
と呟かれて初めて、
「え!?」
と目を剥いたのだったとさ。
いちゃいちゃしてもすでに当たり前になり、違和感感じず周囲に振りまいて過ごしておると。
久しぶりゆえ尻切れでもまあいいやと終わる。
[38回]
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