とはいうもののくっついちゃった部長とバイトだとそうそう新しい事件などはないので、くっついちゃった二人の風景だなあ。
えー、部長は元々大変モテます。
なので自分から相手にアプローチをかけるとかいう概念がありません。(忙しいのもあるけど)
バイトとくっついた後もそれは同じなので、大体において会社でも外でも
「ねえねえ」
と寄ってくるのはウェッソンからです。
部長は何も考えてませんが、ウェッソンの方はいつも自分ばっか不公平だ!と思ったりするわけです。
なので、たまには思いしれーと、しばらくの間会社で姿を見ても駆けよらず、毎日部屋に押しかけるのも止めます。
そうすると部長は特に避けられてるとまでは思いませんが、単にここのとこ顔を見ないなーとは思うので、2,3日後の仕事帰りとかに
「やあ」
とか携帯に電話しちゃったりするんですね。ウェッソンの方は一日千秋ですから2,3千秋ぶりに
「ついに!!」
という感じです。
ここで、
「週末会えるか?」
と部長に言われたウェッソンが
「ごめん、ちょっと用事が」
とか言うのを2,3回やると疑念ともめ事の準備オーケーになるわけですが、ウェッソン側としては「今日じゃなくて週末か!?」というくらいの一日千秋ぶりなので、あっさり
「うん、いいよ」
とか答えてしまい、何事も起こらないんですね。
部長の方は週末のデートの約束を取り付けて安心して仕事に励み、ウェッソンの方は
「そーか、あの人は2,3日に一度くらいは僕のことを思い出して、週に一回くらいは会いたいと思うわけだ」
という点が確認できてよしとするしかないのか?まだ水曜日なんだけど?という悶々状態。
でも週末近くなって、
(あの人の週末が日曜日の午後だったら)
とかウェッソンが悶々しつつ電話を我慢してると、
『週末どうする?』
なんてメールが金曜日の夜に来ると。で、ウェッソンが
「たまにはうちに泊まりにおいでよ」
なんて誘うと、翌土曜日の昼前くらいに、ワインとか買い物したの持って部長がウェッソンちのベルをピンポンするんですね。
部長の方も無意識に新鮮なことしてますので、ちょっとワクワクした感じでドアの前にいたりしますが、ウェッソンの方が魚眼覗いてもう突っ伏し状態で、すーはーと深呼吸してから
「いらっしゃい」
なんて平静を装ってドアを開けたりするわけです。で、やっぱり何も気付いてない部長が、入ってきて
「なんだかその顔見るのが久しぶりな気がするな」
とか笑いながらちょっと伸びあがってキスをしたりして、ウェッソンは幸か不幸か自分の耐えまくった一週間はごく自然なものとして部長に認識されているのを知って、自分の悶々我慢を言うに言えなくなるんですね。
でも、
「週末って感じだ」
とかにこっと笑う部長を見ると、そーか、平日我慢をするとこういう顔をしてくれるかと思って来週もこれを続けようかどうしようか、相手に腕を回しつつ悩むわけで、そのうちに部長に
「どうかしたのか」
とかそっちで不審がられると。
あれ?落ちが見えなくなったな
まーその後はひねりもなくいちゃいちゃした週末でしょう。
ああ、イロモノって楽でいいなあ!!
コメントのお礼もうちょっとだけお時間くださいませ。
でも本当にありがとうございました。停滞中に踏ん切りパワーをいただきました!
[35回]