S8S1のちょー甘いのを書き直そうかとか、いやいや、そっちじゃなくてもう一つの世界だとか寝惚けながら一日過ごしておりましたら、気付けば今日はサミ誕ではございませんか!!
いやーん、おめでとうサミー。
………何歳??
32??
三十路を過ぎたでっかい男を真面目に可愛いと思う日が来るなんて、本当に人生わからないもんですね。
せっかくなので小ネタでもひねろう。←アルコールINなので文をああと2時間ちょっとで終わらせる自信がないので
えーと、MOL兄弟のサミ誕ということで一つ。
MOLとして育った兄弟。もちろん誕生日はパパもママも爺ちゃんも祝ってくれます。
その時付き合ってる彼女がいれば、彼女もディナーに呼んじゃったりするでしょう(でもなぜか長続きをしない)。彼女がいない年には文字通り家族でパーティ。
で、MOLの家で育ったサミーはもちろん家族とも良好な関係を築いているわけですが、誕生日には家族との時間を過ごした後に、短くても兄とだけの時間を持ちたがる癖がある。
本人は無意識だけど、家族はみーんな知っている。
で、ディナーが一通り終わった後で、みんなダイニングからソファーの方へ場所を移して食後のコーヒーやらブランデーやら好きな飲み物をちびちびやってるわけですが、ちらちら視線を向けてくるサムに気付いたディーンがちょっと飲み物を取りにとか何とか言って席を離れるわけです。
そーすると即行でサムも兄の後を追いかける。
「何探してるの」←もちろん追いかけてきた自覚はない
とか聞く弟に、お育ちの良い兄は勿論イジワルはしない。
「前にもらったカルヴァドスがその辺の棚にあっただろ」
とか何とか適当に合わせてくれる。で、ついでのように、
「そういえば、お前が前に言ってたチョコレートのブッフェって来月らしいぞ」
「どこで?」
「なんていったっけ、スイス系のホテル」
「ふうんいいなあ。席取れるかな」
そんな会話をしながら棚から良い酒を失敬してグラスについじゃう兄弟。普段は怒られるパパやじいちゃんの高級酒も、誕生日の夜は不問になります。
で、
「ほら」
とかディーンが細い封筒を内ポケットから出してサムにくれるんですね。
「何?」
とか言いつつ、サムも半分は期待してます。で、封筒には期待通り先述のブッフェのチケットが二名分入っておると。
「ありがとう兄さん。…でもこれ、思いっきり平日の夜なんだけど」
「来月なら何とか調整つくだろ?彼女誘って頑張れ」
涼しい顔のお兄ちゃん。甘党に人気のイベントで、休日、休前日は速攻完売だったわけです。弟が言っていたチケットを見かけたらデート用に買ってあげることはしても、そのために徹夜スタンバイとかまで無理はしないディーン。
「彼女とはこの頃会ってないんだけど」
と眉を下げるサムに、
「誘ういい口実になるじゃないか」
とか笑うお兄ちゃん。
「まあね」
と肩をすくめるサム。
そのころソファの辺りでは、
「本当にサムはいくつになってもお兄ちゃん子ねえ」
てな話でパパママ爺ちゃんが盛り上がってるに違いないです。
そして結局ブッフェの日まで彼女との復縁ができずに、
「一人は空しい」
とか言われてディーンと二人で出かけたりするんですね。ディーンも甘いものは好きなので、結構二人で色々片っ端から皿に取り分けてもらって、
「アップルシナモンのソースを添えると旨い」
だの、
「ビターにクリームを絡めるとイケる」
だの探求して、会場でひそかに注目を集めるに違いないです。
そんなこんなで、これはMOLである必要があったのかと思ったりしますが祝う心があればいいのだ!
おめでとうサミーーーーーー!!
[38回]
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