朝から
「何か一つくらい嘘をつかねば」
と思っていたのに気が付くと今日が終わろうとしています。
去年もこのパターンだったんですよね。
「唐突ですが神のお告げを受けて、今日からバルサザール&カスティエルの人外な友情を追及するコーナーを併設いたします」
とかばばーんとやりたいなあと思いつつほとんど何もしませんでした。ちぇー。
しかししかし、そんなことを言っているとまたすぐ停滞するので、とにかく何か書こう。
何となくswの気分です。
SWの別バージョンの気分です。
新規のスミス&ウェッソン、そしてエイプリルフールといえば、
「目が覚めたら俺のベッドにでかいバイトが寝ている」
スミス部長の朝ではないでしょうか。
もう何だか5回くらいこのパターン書いた気がするけど、ダブりを恐れていたら絶対に停滞するので取りあえずメモ。
「○年○月○日の記事でやっていたわよ」
とすぐに思いだせるお方様は、どのくらい中身が一致するか、間違い探しのようにご覧くださいませ。本当にダブりそうな予感満々です。
えー、さて、マーケティング部のスミス部長が目を覚ますと、自宅のベッドになぜかコールセンターのバイトが寝ている。寝ているというか横になりつつ起きていて、目を覚ました部長に
「おはよう」
と笑う。
「な、な、な」
と焦る部長は取りあえず二人の格好を見る。と、二人ともシャツにアンダー姿。
まっぱじゃないけど全然安心できない。だって部長はパジャマをきっちり着こむ派だから。
次にベッドわきのごみ箱を見る。
「…………」
残念なことに昨夜使ったらしきアレコレが一杯捨ててある。
ごみ箱を掴んで間違いじゃないかとガン見してる部長の背中越しにウェッソンが覗き込んできて、
「あんまりまじまじ見るの止めなよ」
とちょっと気まずそうに言ったりする。何だそのなれなれしい口の利き方は!とむっとしてばっと振り向く部長。そして振り向いたついでにアラーム時計の日付が目に入ると、今日はエイプリルフール。
そうか!これは良く分からんが性質の悪いいたずらに違いない!!
一瞬すごい救いの道を見つけた気になる部長なんだけど、ぱっと顔を上げた瞬間に、タイミングよくウェッソンがキスをして部長はしゃべりかけた口が固まる。
「言っておくけど」
固まった部長に言い聞かせるウェッソン。
「エイプリルフールは関係ないからね?」
思考を読んだのかお前は、と思いつつ
「誰もそんなことは言っていない」
とか言い返す部長なんだけど、
「昨日の夜あんたが自分で言ったんだよ。これだけ飲んでると自分のことだから明日の朝にはすっかり忘れて『エイプリルフールのネタ』と思いこもうとするかもしれないって」
まさかと思ったけど本気だったねえ。
呆れつつ気を悪くしてはいないウェッソン。少し落ち着いてきた部長はさすがに一応合意の上の相手に対する態度としてはあんまりだったなと思いだす。
「すまんな。正直よく覚えていないんだ」
「いいよ」
謝る部長に穏やかに返すウェッソン。あんまり穏やかなのでなんでだ?といぶかしむ部長。
「だって、見事なくらいあんた自分で言った通りの反応なんだもん。さすがだね」
と笑う。
「それであんな熱烈な告白されたら怒れないよ」
言いながらまたキスをされる。
「はあ!?」
仰天する部長。告白?なんだそりゃ。
しかし自分でもよくわからないもやもやしたものは確かにこのバイトに関してあった。あったが、もやもやの何をどうしたら熱烈な告白に聞こえたんだろう。
思ってるうちにベッドの上でまたキスが再開されていて、覆いかぶさるウェッソンが
「仕事行く?休む?」
とか訊いてきちゃったりする。もちろんふざけんなというところなんだけど、たまたま重要なアポも会議もなかったりしたので、部長はそろそろ出勤時間をさしてるアラーム時計を横目で見つつ、ウェッソンが上から覗き込んでる体勢のままで端末に手を伸ばして、がっつり視線を合わせながら「急病で休む」って連絡を社に入れるんだな。通話を切った端末をベッドの脇に放り投げて、
「思いだした?」
と笑うウェッソンの髪にブラインドから差し込む朝陽が当たって透けているなあと思いつつ、近づいてくるウェッソンの目をじーっと見て、
この色は見たような気もするなあ、
とか考えているとよろしい。
………
なんて波乱のない平和なお付き合いの始まりだろう!
エイプリルフールがすっかりどっか行っちゃったけどまあいいや。
新年度一日目にアップすることに意義があるのだー
[31回]
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