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えー、ほんとはムパラの日に「エアムパラ!」とかしたかったのですが間に合わなかった(酔い酔いになっていた)ので。
あんまり進んでませんけどあらぶーのつづきー
今日はこれからお仕事っす。夜の仕事だとオフでも夕方に飲めなくてやですね(←懲りてない)
ちゃんとペイ出るからいいけどさ!
「それでだな。お前があいつを俺に下賜したらだな、俺はさっさとあいつを解放する」
「なに?」
サムが目を見開く。
「そんで、一般市民の身分をやって普通に社員として働かす。ちょうど欧米の支店を作ってるから、うちのスタッフの他に向こうの考え方と疎通が取れる奴が欲しい」
「本気か」
「直系王族の愛妾に辞めるって概念はないが、下賜はあるだろ。で、王族っても俺たちの辺りになると愛妾についての予算も慣習もねえ。お前はあいつの身の安全を気にせずに手放せる。あいつもカレンダーにアラーム付けて、お前に会いに行く日程を無理矢理作らなくて済む。王室の予算は減る。俺には使い勝手のいいスタッフができる。いいことづくめじゃねえか」
な?と得意そうに胸を張るロキに、サムは答えず茶をもう一口飲んだ。
「最近はディーンは『さいごの人』って呼ばれてるのよ」
マディソンにそう言われ、ディーンは怪訝な顔をした。
「なんだそれ?」
「まだ来ないのよ、サムの次の人が。で、最後にサムが連れてきた人であるディーンにみんな興味津々みたい」
メグが肩をすくめる。
休日の茶会は相変わらず話題があろうとなかろうとのんびり続いていたが、最近は後宮をでたマディソンやメグだけでなく、宮殿の部屋に住んでいる女達(タイプは色々だが美人だ)がちょくちょく飛び入り参加してくることが多い。
目の保養だとは思っていたが、そんなにじろじろ見られた印象もないので意外だった。
「とは言っても、ほとんどサムとは会ってないんだがな」
呟くとマディソンとメグは顔を見合わせてクスクス笑う。
「おもしろいわよね」
「不思議よね」
自分で最後と言われても、すでに自宅に二桁を越える美女達がいるのだ(数えたことはないが)。
「単に体力が落ちたとかじゃないか」
「あら、それダメよ。ご主人様への不敬罪になっちゃう」
マディソンにたしなめられ、慌てて口をつぐむ。ちらりとメグと見交わしたマディソンが、今日も周囲をぐるりと囲む黒服の一人を手招きすると、何やら耳元で囁く。と、黒服達が一斉に壁際まで下がった。
「?なんだ?」
驚いて見回すディーンにマディソンが笑う。
「ちょっと女同士の話をするから、聞こえないところまで下がるように言ったの」
そしてもっと近づくように手招きするので、ディーンはメグとマディソンの方へ身を乗り出した。
「サムのお妃さまたちを知っている?」
もちろん知るわけがなかった。
続く