えー、ディーンが戻ってきた後、サムはせっかく早く帰る生活パターンになってきてたのでそれを続けるんだな、少なくともしばらくは。
で、サンクスギビングには久しぶりに二人で休暇を過ごすんでしょう。
本当は故郷に一緒に帰ってジョンパパやメアリーママと過ごしたいところでしょうが(例年はそうしていた)、今年は何となく
「サムの仕事が忙しくて」
とか何とかかんとか言い訳して今の家で二人で過ごすと。メリケン的にはありえないのかな。でもまあ、今回はね!なにせはっきりとはパパとママに二人のこと言ってませんから、いちゃつけないのでね!
そんでもって、サムたちの住んでる州はサンクスギビング(11月の第4木曜らしい)の翌日の金曜日も休みなので、すんごく久しぶりの4連休。
どこにも出かけないで、一緒にテレビ見たり車の手入れしたり、近くのバーに行ったりして過ごそう、と計画してる。計画というほどのものじゃないけど。
ディーンは冷凍ピザとビールとウィスキーを買いこみ、サムは普段の4倍くらいサラダデリやオーガニックのレトルトを冷蔵庫に押し込むと。
ところが前日の水曜日の夜に、サムに急な仕事のオファーが打診される。
「うわ、口実に使ったらマジでか」
とディーンが頑張って軽口を叩いて、
「まあ、コンボピザが食いたかったら夜9時までには帰るんだな」
とか言うんだけど、サムはしばらく考えてから、
「申し訳ないけど」
と断る。大変珍しい事態。電話を切ってからサムがちらっとディーンを見ると、ディーンは
「頼んでねーし」
と素っ気ない。で、サムは
「わかってるけど僕がやだよ。どうせどこも休みなんだから調査だって進まないよ」
とか膨れる。
で、当日は予定通りいちゃいちゃ過ごして、翌日の金曜日に
「今日も明日も明後日も休みってすげー」
なんて言ってると、今度はディーンに店長から電話があって、
「事故車が持ちこまれて一人じゃ手が回らんから手伝ってくれないか、ボーナス出すぞ」
とか言われる。しかも美人のドライバーが困ってて、車がクラシックカー。
思わずうううう、と迷うけど、振り返るとサムがジト目でうるうるしてて、
「悪いが家族サービス中だ」
とか言って断ると。携帯だし、ディーンの仕事場とサムのマンションは離れてるから周囲の目からばれることはないんですねー。
そうして本当にビデオ見たり、フットボール見たり、たまには掃除しようってサムが頑張って、ディーンが協力しないから喧嘩になったり、そんな平和な数日を過ごすのです。うんうん。
あ、ディーンが
「そういえばハウスキーパーどうだった」
って聞くと、サムが「ほらきたー」って顔をして、
「有能な人みたいだよ。僕は留守にしてる間に入ってたけど」
とか言っちゃう。
「美人か」
「知らないってば」
で、また喧嘩になる。そして散々気を持たせておいて、50代くらいのベテランだと分かってディーンが「俺の純情を弄んだ」とかなんとか嘆くんだな。
きっとビールやウィスキーやワインを散々空けたあとですね。
なんか収集つかないから終わるー
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