なんだかわかりませんが今日もクレトムです。
こーゆー脳内のもやもやは、とにかく出さないと次が出ないので、またもどーってことないでかい男二人の日常です。
とにかくところてんのように出してしまいますー。
今日カウンタが60000ヒットしました。
遊びに来て下さる皆様ありがとうございます~!
とりあえずごねる客は帰り際に鉄パイプで頭をかち割り、胸糞悪い上司は人気がなくなったところでオフィスの窓から道路につき落とす。
頭の中で流血沙汰の報復を果たしてから、クレイは深呼吸をして帰り支度を始めた。
「お疲れさん」
気の毒そうに声をかける同僚に、軽く手を上げてオフィスを出る。
実際のところ、終業時間は過ぎてしまったが必要な書類は確認できているので法的には問題ない。
だというのに未練がましく上司との個人的なつながりをたてに便宜をはかれといってくるのだから性質が悪い。そんな客を吸いつかせている上司も同類だ。
殺人鬼との追いかけっこに生き残って、たどり着いた先がこいつらの機嫌をとる生活か。
さっきのは甘かった。一気にやり過ぎた。
バイクのハンドルを握りながら、脳内でもう一度別の方法で復讐を果たしつつ混雑した道路を走り抜ける。
さらに数回の惨殺バリエーションを試した結果、自宅のドアを開けるまでには、ムカつきのピークはなんとか越していた。
ドアを開けるとふわりと暖かい空気がクレイを迎える。
「おかえり」
ダイニングテーブルでパソコンを覗き込んでいたトムが顔を上げた。
この間クレイと一緒に買ったネイビーの開襟シャツを着ている。
「ただいま」
へにゃり、と自然にクレイは笑う。
腹を立てていたのは何だっけか。まあいい、自宅でまで思い返す価値はない。
部屋の中に足を進めるとコンソメの匂いがして、キッチンを見るとコンロに鍋がかかっている。今日はシチューかポトフかもしれない。
「いい匂いだね」
立ち上がるトムに軽く腕を回すと、額にただいまのキスをする。
常日頃だと「男相手にそれは変だろう」と居心地悪そうにするトムなのだが、今日は様子が違った。
「わかるか?」
何となく楽しそうに目を瞬かせて笑う。
え、なに。いつもの匂いだと思ったけど今日のコンソメは何か違いが?
クレイは正直料理はなんでも美味い派なので、トムが時々凝っているらしい工夫が分かることは少なく、そのたびに緊張する。(別段トムは気付かれなくても気にした様子はないのだが)
だが違った。
「今日少し遠出をしたらショッピングセンターでチョコレート店が集まるイベントをしててな、自宅用のホットチョコレートを買って帰ったんだ」
「チョコレート?」
回されたクレイの腕はそのままに、トムは少し伸びあがってクレイの顔を見上げる。
「どれか飲むか?」
腕の中で明らかに期待で目をキラキラさせた相手にこう訊かれて、断る奴がいるだろうか。いないと思う。
それにしても『血のバレンタイン』の影響で、チョコレートなんかずっと近づきすらしなかったトムがいつの間にチョコが平気になったのか目いっぱい不思議ではあるのだが、せっかく楽し気にしている相手を、過去に引き戻したくもない。
上質のくーべるなんとかだとかカカオの含有率だとか、トムが読み上げてくれるパンフレットの中身はさっぱり頭に入らなかったが、
「飯の前だからちょっとな」
とごく小さなカップに作ってくれたホットチョコレートは、確かに濃厚で美味かった。
…続きが浮かんでたのに消えたのでもうここまででいいや