何だか知りませんが浮かんできたのでそのまま出します。
もっかい同居クレトム。
「そりゃあ仕返しになってねえな」
食料品店の親父に文字通りがははと笑われて、トムは顔をしかめた。
顎の跡の件のあと、在庫の限界で遂に買い出しに来た店内だ。
クレイに跡を披露された客もいて、数日前のことだというのにしっかりにやけたクレイの顔を覚えていてからかうものだから、トムとしては非常に居たたまれない。
「お前さんもホントに嫌なら、ガツンとやってやれよ。あいつは頑丈そうだから、ちっとばかり痛い目みても大丈夫だろうが」
「痛い目?」
トムは目玉商品の玉ねぎを数える手を止めてこれまで身近に体験した怒りの表現を思い浮かべる。
つるはしを打ち込む、首を切る、つるはしを投げつける、銃で撃つ、鉱山ごと爆破して生き埋めにする、療養所に10年閉じ込める…
「いや、そこまでしなくていい」
プルプルと首を振る。
そーかい、と親父はまたガハガハ笑い、トムはほどよい仕返しはむずかしいものだと息をついた。
数日後、クレイはパソコンを何気なく使ったときにトムの検索履歴に
「程よい仕返し」
「安全な仕返し」
などの検索ワードを見つけ、トムに平謝りしたのだが、当の本人は既に忘れていた。
そんだけ
ほんとにショートだすどす