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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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いたいのいたいのふーふ版

どうもどうも、毎日お暑うございますね。
皆様、夏バテされてませんか?いや、しますよねこの気候。動いてるだけで自分をほめて遣っていいと思いますよね。(要は自分が夏バテしている)
こう、夕方になるとさーっといい風が吹いたりして、夕涼みができたりするといいんですが、夕涼みの時間帯は職場にいるか電車に乗ってるかですから、既に気候の問題じゃありませんねー、どっとはらい。

…さて、先日カプじゃない同居の兄弟で「痛いの痛いの」をやりましたら、某様から『(ふーふ呪いの)夫ならば平然とやってのけてくれるはず』というコメントをいただきました。
たしかに。
ナチュラルにやるでしょう奴ならば。

というわけで、はなっからおちが見えてますが、ちょっとふーふ版で「痛いの痛いの」をやってみます。某様すみません、お礼もまだなのに使っちゃいました。
最近文ももーろーとしておりますのに、遊びに来てくださる皆さまありがとうございます〜!





「痛む?」
「…大丈夫だ」
病室でこのやり取りをするのは何回目だろう。ディーンは内心うんざりしながら忍耐力を総動員して答えた。
いつまでたっても弟の呪いが消失しないので、時々再発を繰り返しながら兄弟はハンター生活を続けている。
今回も同じような狩りだった。ただ、不死身と言われるウィンチェスター兄弟でも、さすがに自己流の手当では無理な怪我を負い、ディーンはもう数える気もしないが人生で何度目かの入院生活を送っている。

単純な怪我なので、二人ともある意味気持ちに余裕があったが、かといって傷が痛まないわけではない。サムが通常の弟であったなら、ディーンのお決まりのパターンとしては、
「このハンサムな顔にドラマティックな傷までついて、またモテてしょーがないぜ」
とか適当な軽口を叩いて、心配している弟に顔をしかめさせたりするのだが、ついうっかり夫モードになっているサムに同じようなことをいったところ、
「傷が無くてもモテてるよ」、
と大真面目な顔で髪を撫でられてしまったので(医師とナースの面前でだ)、それ以来あふれ出るジョークの数々を不本意ながら封印している。

正常な弟だったら、多分近くのモーテルに泊まりつつ、一日に何回か顔を見に来てベッドの周りをウロウロし、口では小姑のような小言を言いつつも心配と不安のオーラを漂わせ、そこがディーンの兄貴的矜持と『しっかりしなければ中枢』を大変に刺激して回復を促進するのだが、夫モードになると残念ながらその才能は大半が失われてしまう。
そしてその代わりにディーンが思わず深く深く穴を掘って飛び込みたくなるような発言をかましてくれるので、不本意ながら入院後二日目以降、入院患者の発言は、とても尋常で平均的なものしかでなくなっていた。

恐ろしいことにそれでも羞恥プレイは続く。
その1 頼んでもいないのにベッド脇に花を持ってきた。
その2 しかも「花屋で見たらディーンを思いだしたんだ」とか言ってカトレアだった。
その3 見舞いにパイを買ってきたはいいが、フォークで一口ずつ食べさせようとするので追い払うのに苦労した。
その4 美人の担当ナースがいるというのに、ほぼ一日中横についていて、寝るのも起きるのも手伝おうとする。
その5 それどころか何度いらんと言っても汗をかくたびに「身体拭く?」と訊いてくる。

その6 最悪例。動いた拍子に傷がつれて呻いていたら、サムが大真面目な顔で「痛いの痛いの飛んで行け」と言いながら額にキスをしてきた。思わず呆れて笑ったら、運悪く見舞いに来たボビーに見られた。
「………」
ディーンが声も出ず固まっていると、ボビーが咳払いして
「気にするな」
と手をふった。そう言われて気にしない奴がこの世に何割いるだろう。
「気にしてないよ」
サムの方があははと笑って、ねえ、と動けないディーンの頭にまたキスをする。
お前じゃねえ。
咄嗟に「兄の怒りゴコロ」に火がついて、怪我をものともせずにベッドサイドで笑う馬鹿に奇跡の一撃を食らわすことに成功したが、奇跡の代償に傷が開いて、ディーンの入院はまた延びるのだった。


おわり

なんかだらだらしたなあ。短めにビシッといかんかーい、と再チャレンジ。


「痛いの痛いの飛んで行け」
サムは最近、この子供向けのまじないがお気に入りだ。
それはまあ勝手だ。
だが、それを30越えた実の兄にするのは止めろ。
ディーンの抗議は実に理に適っている。
しかもそれを狩りを終えたばかりの死屍累々の中でするのは止めろ。
これまたディーンの意見に賛同する声は多いだろう。

だがしかし。
「痛いの痛いの飛んで行けー」
理にかなった抗議を笑って無視する夫は、今日もそう言いながらディーンの頬の傷をぺろりとなめ、しかめつらのディーンに笑いかけるのだった。


あ、これくらいでもいいかも。




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