いやーん、かっこいいタイトルですねえ。
…いや、自画自賛ではなくてですね、某所で日替わりの診断をやってみたら、
「あなたはクレトムでこのお題を書きなさい140字で。」
っていうのが出てきたんですよ。
いやーーん、すてきー。
でも140文字なんてムリー。それに今出勤途中の電車ー
と思ってですね、停滞防止に今日の日記ネタにすることにしました。
クレトムでこのお題って何だろう。
えーと、同居の方で行こう。
・・・・・・
「よせってば」
トムがご丁寧に両手でクレイの顔を押しのける。
「なんで」
「変だろ」
すっかり平穏な暮らしに慣れて、その姿を垣間見る近所の連中から『いつもポヤポヤな彼』なんて形容されているというのに、トムはいまだにクレイとの暮らしに照れがあるらしい。
「変じゃないよ。させてよ」
当てられた掌を軽く音を立てて吸うと、トムが「わあ」と慌てて手を離す。
クレイはすかさず両手首を掴んで、邪魔を封じたあと、にっこり笑ってトムの額にただいまのキスをした。
・・・・・・
何文字だ!?
……(数えている)…216文字…うぬう、140文字は厳しいな!
しかしまあ、日記ネタにはなったからいいや。
これが監禁の方のクレトムだと
・・・・・・
だめだだめだだめだ。
トムは心の中で必死に叫ぶのに、その両手はトムの意思を無視して動く。
握った刃物。
疲れて眠るクレイ。
さっきまでトムを抱きしめていた固い腕。
消えたと思った悪霊は、一番トムが苦しむタイミングで帰ってきた。
(頼むから起きてくれ)
泣きたいような気持で願うのに、喉すらトムの思うようには動かない。
と、
目をつぶったままのクレイが、予備動作もなしにいきなり見事なフックをかましてきた。
「馬鹿じゃないの」
ああ良かった、狸寝入りだったのか。
「とろい」
ほっとするが、今度は背中から床の上で踏まれてやっぱり身体が動かない。
…正直痛い。
ずるい悪霊はさっさと退散したようだった。
・・・・・・
…明らかにだめだ。さっきよりだめじゃん。
286文字。倍じゃ!
140文字の道険し!!
[12回]
PR