GWの前半が今日で終わりますねー。
あー、明日仕事かあ。
でも、飛び石じゃなくて7日連続で休んだりした日にゃあ、それこそ休み明けがブルー一色ですよね。まあ、仕事があるのはありがたいのさ。仕事がなきゃイベントにも行けないし、印刷代もでないし。
さて、色々気持ちがそぞろになりながら今日のねた。
えーと8本目でやった普通のSD。carry onの後日談みたいなもんですが、要はくっついた兄弟というだけです!
拍手ぱちぱちやコメント、本当にありがとうございます。お礼がなかなか書けなくてすみません。でもほんとに皆様がかまって下さるおかげで続いておりますー!!
サムは、人からも言われるし自覚もしていたがやや夢見がちでロマンチストなところがあった。
だから恋人と迎える朝、というものにもそれなりに思い入れがあったりする。
目が覚めると、白いシーツを軽くかけた恋人が幸せそうな顔で眠っていたり、目が覚めたらこちらを見て愛しそうに微笑んでくれたりとかそーゆーやつだ。
だが現実は厳しい。
シーツはサムのイメージと同じように白かったが、眠る恋人はシーツを跳ねのけた大の字で、しかも口の端にはよだれの痕がついている。
「いいけどね…」
枕に肘をついてサムは呟く。
恋人との朝のイメージには程遠いが、兄弟の寝相としては見慣れた格好だ。
「何がだよ」
不意にパチリと碧の目が開く。疲れ果てて寝ていたはずだが、ディーンは基本的に剣呑な空気に敏感だ。故意に無視されることも多々あるが。
「ディーンの寝相だよ。蹴られて目が覚めた」
「へー」
言いながらシーツの中で伸びをする。くあ、とあくびをしてからこちらをちらりと見た。
「寝なおしたらどうだ?今日は別に予定ねーぞ」
「もうすっかり朝だし、目が覚めちゃったよ」
寝顔をしげしげと見ている間に目が覚めたとはさすがのサムも言いにくい。とはいえ、眠ったのは夜明け間近ではあったので睡眠不足にはちがいないのだ。意識すると急にあくびがでる。
するとこちらを見ていたディーンがおかしそうに笑った。
「添い寝してやろうか?サミーちゃん」
「!!!!!」
サムが衝撃を受けたのは、子供の頃から何回言われたかわからない嫌がらせ半分の子ども扱いのせいではない。
朝の光を受けながら、シーツの下で微笑んだ兄の映像が、サムの思うところの朝の風景にどんぴしゃりだったからだ。ただし文字通りほんの瞬間でそれは過ぎてしまったが。(次の瞬間は微笑みはニヤニヤ笑いに変わり、脇腹をぼりぼりかいているので論外だ)
そうか。動物写真などでよくあるけれど、ああいう風景は存在するけど一瞬なんだ。
待って待って待ち続けて、やっと運よく捉えられるものなのかもしれない。
変な方向に感動したサムが二人のベッドに高機能カメラを持ち込んで、ディーンにラリアートをくらうのは、それからほどなくしてのことだった。
とさ。
おわりー。
御免よサム。
でも今日はさっさとかけたよ…
[28回]
PR