なんか唇がピリピリするのうと思っていたら、どうやら久しぶりにヘルペスです。
そーか、飲みやらパ ズ ド ラやらで夜更かししてるからなあ…
幸い今日はオフなので、ネタも早目にあげて早目に寝ることにしまーす!
大人だから健康管理するんだもんね(^◇^) ←いや、そもそも寝不足するのが悪い
えーと、本編後の引退兄弟ネタ再びいきます。
だってKムさんがまた書いてもいいって言ってくれたんだもーん
というわけで引退して小さい家を借りて二人暮らししてる兄弟。
家の中の雑務はもちろん交代制。
ある日サムが風邪っぽくて、食後の皿洗いを交代してもらう。
食事ができるくらいだから、状態としてはひき始め。
「部屋で寝てろよ」
とディーンが言うけど、
「そこまでじゃない」
と言い返してソファでごろ寝してテレビを見ているサム。
「じゃあ皿も洗え」
という兄貴の文句はスルー。
この家に住み始めたころは本当に余分な金なんかなくて、テレビも一台しか買わなかった兄弟だけど、今ではどちらも一応仕事をしているので、買おうと思えばそれぞれの自室にテレビを買うこともできる。でも何となくどちらも言いださずに、テレビを見るにはリビングに来るしかない状況を二人して作っている。
サムは一応テレビに目は向けてるんだけど、どちらかというと、ディーンが皿を洗う音を追うほうに意識を向けてる。だんだん熱も出てきたのかぼんやりしてきて、ちらりとディーンの方を見る。
背中を向けて手を動かしてる兄の姿というのは、昔からサムが寝ながら見る光景としてはお馴染みなんだけど、やっていることが武器の手入れとか怪しい薬の調合とか弾薬作りではなくて、皿洗いだというのが違う。
広い背中。腕を動かすとシャツの上からもその肩甲骨と筋肉が動くのが分かる。
洗い上げた皿を置く兄の腕がみえたり、かちゃりと陶器の重なる音がしたり。
これからあの背中ごしに聞こえる音は、みんなこういう自分との生活に関わる音なんだと思うと、何だか酷く平和な気分になってしまう。
喉は痛いし悪寒も強くなってはいるのだが。
ーーーそして二人はずっと幸せに暮らしました。
ふとおとぎ話の結びの文がサムの頭に浮かぶ。
そう、こんどこそ二人はきっぱりと狩の世界から足を洗った。今までは片方が離れても片方が残っていたので、結局ずるずる魔物や悪魔と関わる世界に戻ることが多かったが、二人同時に、というのがみそだ。
願わくばこのまま一生過ごしたい。
「ディーン」
掠れた声しか出なかったが、兄はちゃんと聞き取って振り返った。
「水くれる?」
そういうと顔をしかめ、だが濡れた手でフリッジを開けてボトルを取ってくれる。
「ほれ」
「サンクス」
もそもそと起き上がって渡されたペットボトルに口をつける。片づけを終えたディーンがサムが起きたソファにどっかと座り、リモコンを操作する。
「あ、何すんだよ見てたのに」
「てめー半分以上寝てて見ちゃいねえだろうが。部屋行って寝ろ」
「目を閉じても聞いてるんだってば」
「ラジオでも聞け」
どうでもいいやり取りをしながら、まただるくなった身体をソファに預ける。
二人が就いている仕事はどちらも単純作業だ。それなりに頭は使うが、夜まで持ち越すようなことはない。シンプルな労働。ほどほどに身体は疲れ、ほどほどに時間が潰れる。
「いいなあ、こんな暮らし…」
ぼんやりした思考が、脳内からはみ出し、口をついてこぼれる。隣でテレビに見入っていたディーンが少し驚いたようにこちらを見た。
「男二人暮らしでむさ苦しいとか言わねえのか?」
「え?」
「お前いかにも言いそうじゃねえか」
「そう?」
「……ま、いいけどな。寝ろよ風邪ひき」
そして風邪が治ってから、サムは自分の心境に実にぴったり合った「そして二人は…」のくだりが、通常結ばれた男女向けの描写であることに気付いて(あれ?)となるんだな。
とりあえずここまで。
いやーーーん、萌えはあるのに具体化できないーーー〈号泣)
だって今さら互いの顔にどうこうじゃないしねえ。
もどかしかねおっかさーん!
[22回]
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