お誕生日おめでとうディーン!!
一年が経つのって早いですねえ。
35歳になるのかな?アラフォーでも素敵だよウィンチェスター兄!
原稿期間ですが、お誕生日は年一回だしなあ、咬さんはなななんと朝見たら(朝から見てるのか)もうお誕生日更新してたしなあ。(咬さんの幼馴染SDの一発目ですよ。ひゅーひゅー最高だ!)
せっかくだから何かネタでも考えよう。
えーとえーと、最近淡々同居が多いから淡淡かな。
朝起きて出勤前に髭剃ったり歯磨きしながら話す兄弟。
双方鏡を向いたり窓を向いたりしてるので、並んでるけど視線は合わない。
「ディーン、今日誕生日だろ」
「おお」
「晩飯でも食べに行く?」
「別にいい。お前仕事だろうが」
「ディーンだってそうだろ。仕事の後落ち合えばよくない?」
じろりとディーンがサミーを見て、会話中初めて視線が合う。
「一日仕事の後、しかも誕生日の夜にすきっ腹でお前の仕事が終わるのを待ってんのかよ」
「う」
確かに22時に帰ったら早い方のワーカーホリック(というか)下っ端弁護士としては立場が弱い。
ぐ、とサムが黙るとディーンもちょっと顔を和らげて妥協する。
「飯は先に食ってっから、バーで待ち合せるか?お前も無理せずに仕事終わってからくりゃいいだろ」
お兄ちゃん的には落としどころ提示のつもりだったのに、弟は不満そうに譲らないと。
ムーっとして
「早く終わるから・・・」
とかいうサムに、ちょっとうんざりした顔でディーンが「あーそーかよ」と妥協すると。
この瞬間にすきっ腹の誕生日を覚悟する兄貴なわけです。いったい誰の誕生日なんでしょう。
兄貴が見て取ったように、サミーは店の目安をつけてるんですね。自分の計画で兄貴の誕生日をしたいわけです。やっぱりコントロールフリークです。
さて、夕方です。
図ったようにサムの事務所で厄介ごとが起こったとしましょう。明日までの急ぎ仕事を振られるのは下っ端の運命です。ですがこの日、サムは断固として断ります。
「今日は残れません。明日の朝、早出します」
「何を寝ぼけている。この案件は…」
「今日は帰ります。明日の朝、早く来ます」
『梃子でも動かんぞ』という気迫のこもった顔で、先輩方の要請をぶっちぎって帰ります。
「お、意外に早えな」
「だろ?」
嬉しそうなディーンと落合い、目星をつけていた店に行く。
まあ、ここはさすがに菜っ葉系ではなくてガッツリグリーシー系ですかね。35歳ならまだまだガッツリ系食べられるでしょう兄貴も。肉体労働だし。
翌日(今年は土曜日だけど、この際サムの事務所は稼働中ということで)事務所で、
「恋人の誕生日か」
「プロポーズだったのか」
等と(憂さ晴らしもかねて)からかわれたサムが、
「いえ、兄です」
とか言ってごらんなさい。
ただでさえ「いい兄の日」に何かした男です。しかも同僚に
「ブラコンか」
とか言われたら、
「それは兄の方です」
とか言っちゃいそう。きっと超早出をして寝不足なんだねサミー。事務所内では今まで『大人しくて堅物』という印象だったサミーに、『ものすごく珍しいブラコン』という肩書が付くに違いありません。
あれ?全然兄貴の誕生日ねたっぽくないぞ。
まあいいや、祝う気持ちで日記を書いたことに意義がある!
改めてお誕生日おめでとうディーン!!!
[30回]
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