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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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奥まで愛して(SD 弟兄呪2)

すごいタイトルだなー。
今日のクレトム3つのお題ったーででてきたんですけどね。
ステキだけど、まだあの二人は手も握ってないからね!

昨日更新できなかったので、
久しぶりの「自分を弟だと思ってる兄貴」を置きまーす。





ディーンは相変わらず自分の方を「弟」だと思い込んでいたが、どっかの兄と違って、サムはあまり悩んでいなかった。

「だって僕は弟と思い込んでるディーンをばっちり受け入れてるからさ、止めたくてもすぐ元に戻っちゃうじゃないか。」
だからせめてそれまでちゃんと見ておかないと!
超常現象と戦うハンターとしては、いささか不適切なことを口走りつつ、今日も兄弟は家業にはげんでいる。

 

マッチョ思考だかなんだか、ディーンは今日も怪我を隠して霊に突っ込んだ。
モーテルに戻ってから叱るサム。
「何考えてるんだよディーン」
黙るディーン
黙った・・・・!

 

しばらくしてから様子を見ると、テレビを見ながら分かりやすく膨れている。
膨れてる・・・・・!


と、そこでディーンの好きな映画が始まった。
だんだん頬の膨れがしぼんで、眉間の皺が消え、目がキラキラしだす。

わ、分かりやすい…!

 

ボビーから電話が入った。
『ディーンの様子はどうだ?』
「すっごくか…、わかりやすいよ!」
『そんなことは聞いとらん』
切られてしまった。



図書館で調べ物をしていたサムがモーテルに帰ってくる。
扉を開けると、
「おかえり」
椅子に座って資料を見ていたディーンが振り返る。

・・・・・・・・・・・!!!
遅えぞ。でもなく、
顎をしゃくって頷くだけでもなく、
笑顔で『おかえり』だって。
この感動はなんなんだ。
ウィンチェスター家に生まれて、こんな日が来るとは思わなかったよ父さん。
天を仰いで感動をかみ締めていたら、寄ってきたディーンにどうした兄貴、と揺すられてしまった。

 

歩いているとき少し歩調を緩める、と一人で先行したディーンがクルッと振り返る。
ああ・・・・!
何度見てもクルものがあって、思わずしゃがみ込んだ。
動けずにいるとディーンが小走りに近づいて来る。
「兄貴?どうした。」
そっと肩に手が触れる。
「大丈夫なのかこないだっから」
「ごめん、なんでもない。大丈夫だよ」

観察したところ大体視界から消えて3秒くらいたつと、ディーンはサムの姿を探す。
そして見つけると明らかにホッとした様子をする。
なんだかその姿が見たくて、ついつい何度もやってしまっているので、はたからみたらすっかり不審な奴だ。



狩りの中、二手に別れて建物の裏側で落ち合うことにした。
「気をつけて」
ディーンがささやく。
「ディーンも」
ささやき返すと黙って頷き、静かに離れて行く。
言われ慣れた言葉が、命令形じゃないだけでなんなんだろうこの衝撃は。
いちいちクラクラしてしまうが、それでは狩りにならないのでサムも急いで建物の周囲に回りこんでいく。


と、裏庭でディーンが悪魔2体にたかられていた。
悪魔達が囁いている。

「可愛いサミーはどうした?ディーン」
「父親の命令は弟を守れ、だったよな」
「忘れちまったのかい。お前は兄貴だろ。」


「ディーンになに吹き込むつもりだこの悪魔(文字通り)ー!」
咄嗟に聖水をかけてで足止めし、ナイフを手に踏み込んで2体を瞬殺。
我ながら恐ろしいほどの手際の良さだ。
と、表情を固くするディーン。
「お前…誰だ?」
うっかりためらいなく仕留め過ぎた。
サムは黙って自分に聖水をかけ、
「僕だ」
とディーンに向かって手を広げて見せた。OK?
はあ、とディーンが息を吐いた。
「ごめん兄貴・・・」
「いや、僕が悪い。ディーンが驚くのも無理ないし」
なんにせよ止むを得ない事態ではあったけれども、自分でも今の勢いは怖かったと思う。



帰りはサムが運転し、BGMはiPodをスピーカーにつなぐ。
「うへえ、尻がむずむずするぜ。」
助手席のディーンが呻いた。
「父さんの趣味にも慣れただろ、ドライバーの意見に従えよ」
ここぞとばかりに家訓を振り回してやる。
「俺は断然ダッド派だな」
「はいはい」
「・・・あ、・・・音楽の話、だぞ」
「・・・・・・」
今すぐ車を止めてその辺を全力疾走してきたい・・・・・!
歯を食いしばってアクセルを踏み込むと、横でディーンがぎゃーと叫んだ。

 


「もー、なんでダッドがこんなディーンを置いていくなんてことが出来たのか見当もつかないよ!」
『あー、そうか。呪いすぐ解くアイテム見つかったぞ』
「それはまだいいって。でもほんとにどうしようって感じだよ。ボビーにもあんな感じ?ちらっとこっちを見るときの顔つきとかさ!」
『知らん、じゃあな』
ガチャ
「切らないでよボビー!」
『かけ直してくるな---!』

 


多分、ディーンの呪いが解ける日はそう遠くない。
 

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