今日・・というか日付ではもう昨日ですが、夏の祭典でしたね。
猛暑の中でしたが、参加された皆様お疲れ様でしたー。
相変わらずスライム状態で溶けておりますが、そーだ、エア祭典してもいいじゃないかとふと思い、前に行ってた「猛暑で暑がるSD」の珍しく普通のSD版です。
倉庫の拍手logにあるなんとなくそーゆーことになってしまった兄弟。
久々に一発書きですので矛盾や穴はきっとあります!
でもとりあえず上げまーす。
本当に停滞してますのに拍手やコメントありがとうございます!溶けてる間のお礼がまた酷い遅れ具合ですみません。超近日中にお礼させていただきます!
あ、そしてお知らせです。
neotenyの咬さんからお声掛けをいただき、18日の大阪インテに委託させていただくことになりましたー。既刊ですがよかったらお立ち寄りくださいませ♪
「・・・やってらんねえと思うのはこういう時だ」
ボビーに報告の電話をした後、ぐったりとしてディーンが言った。
「そうだね・・・」
サムも言葉少なにパソコンを閉じる。
もとより可能性は低かったが、異常の範囲がかなり広かったので、もしも悪魔が関係しているならかなり大がかりな企みだろうということで念のためではあったのだが。
高気圧に対してウィンチェスター兄弟にできることは何もない。さっさと暑くない地域に帰ろうと疲れた体に鞭打って車を飛ばしたのだが、残念ながら猛暑地帯を抜ける前に限界が来た。
「・・・泊まる?」
「しかたねえな畜生」
いかにインパラを愛するディーンとはいえ、夜でも熱気のひかない気候の中で車内泊はしたくない。初日にうっかり「夜になればどうってことないだろう」と高をくくって危うく脱水症状を起こしかけて以来、兄弟は必ず慎重にエアコンの効くモーテルを選んで泊まっていた。
「でもまあ、関係なくて良かったよね」
早くも3杯目のビールに手を出しながらサムが言った。
「悪魔だったら片づけりゃ終わるじゃねーか」
珍しくウィスキーの横に水の大グラスを置いたディーンが呻く。宿を決めてしまうと、そのまま寝るのもなんだか惜しくなって結局二人そろってふらふらしながら近所のバーに来ていた。
泊まる部屋の熱気がものすごく、エアコンが効くまで他の場所にいたかったこともある。
ひとしきり冷たい水分を取って落ち着くと、次第にディーンは気候以外の異常に気付いた。
よく距離が近いと言われる自分たちだが、それにしても弟の位置が近い。まさに触れそうな距離だ。他人からしたらいつもだろうと言われそうだが、違う。
試しに黙って少し離れてみたら、いつの間にかまたくっついている。
「おい、くっつくなよ」
「いいじゃん」
近くにいるバーテンを憚って低い声で言うとしれっと返された。何だか知らないが確信犯らしい。睨むが相手はカウンターの上テレビに視線を向けていてこちらを見ない。だがサムの口元はなんとなく楽しげで機嫌が良さそうだった。
「おい、なんなんだよ」
異常は部屋に帰ってからも続いた。ソファーにせよベッドにせよ、サムはなんとなくくっついてくる。時間をつぶしたかいあって部屋の中は涼しいが、体温が近づくと気分的に暑苦しい。
「え。まじでわかんないの?」
とたんにサムが目を丸くする。その顔を数秒見ているうちに、ディーンもああ、と思い出した。
少し前そういう関係になって以来、弟が傍に寄ってくる頻度が増えた。ブラコン度では他を寄せ付けないディーンとしては基本的に歓迎な出来事なのだが、寄ってきた結果まあなる方向になだれ込むことも少なくない。なだれ込むとただでさえ暑い。なのでこの熱帯のような地域に入って早々に、「この件が片付くまではそういうのは無しだ」と言い渡していたのだった。
「あー・・・」
「今回の件は片付いたよね」
隣で言われて振り向くと、タイミングを合わせたように軽くキスをされる。
冷房の効果かひんやりした感覚だった。
が。
「ちょっと待てサム」
さらに接近しようとする相手を止める。
「なに」
止められたサムが膨れた。お兄様相手にのしかかろうとしているくせに、表情がガキというのは絶好の突っ込みどころではあるのだが、重度のブラコンとしてはそこも問題ない。
だがしかし。
いかに弟が可愛かろうとも、いかにそういえばここしばらくご無沙汰であろうとも、全てを止めるほどの暑さというのがあるのだ。兄弟が泊まるランクのモーテルでは、猛暑に耐え切れなくなったエアコンがオーバーワークで故障する悲劇が何回か起こっている。
「やっぱ30度以下の地域に戻るまでパス」
ディーンはきっぱりと言い切り、翌日サムに「もっと飛ばしなよ!」と珍しくせっつかれながら車を飛ばすことになったのだった。
そんだけ
ええもう、こんなに暑いなんてどーゆーこと?メリケンだって暑いとこあるわよね!と思って調べたら、今年のメリケンは50度越えとかしてるんですね。きついなあ。