さて、
サミーは清らか(まだ言うか)なまま、大学に行ってそのまま弁護士になったとしましょう。つまり出てったきり実家には関わらなかったと。
で、ここはあえて、スーパー弁護士じゃなくて世間にゴロゴロいる、駆け出し弁護士ということで行きましょう。
そして、家族とは相変わらず会ってませんが、S1の頃にジョンパパから
「全員に危険が迫ってる。気をつけろ」
というメッセージが入って以来、さすがにちょっと不穏なものを感じて連絡だけは取っていたということにしておきます。
で、まあサムはそのまま弁護士になり、兄貴とジョンパパは狩生活をしていて、ある日「黄色い目の悪魔は倒したぞ」てな連絡が入ったと。
サムはもちろん悪魔の計画なんぞ知らずに過ごしているので、単純にマムの敵討ちに固執した父と兄のこだわりだと思ってる。だから反応も「ついにか。うん、良かった」とか「それで父さんたちはこれからどうするの?」とか。まさに知らぬが仏。知らせないまま弟を守った父と兄。それでいいのかウィンチェスター。
そしてそれきりまた連絡は途絶えるんだけど、1年位してある日病院から
「あんたのお兄さんが入院してます」
てな連絡が来てサムが病院に駆けつける。サムもびっくりしたけどディーンもびっくり。
「どうした!?サム。何かあったのか」
とか重傷でチューブだらけの癖に息も絶え絶えに起き上がって言う。すっかり弟からなにも期待しなくなってる兄貴。期待されてないのがよくわかって、さすがにちょっと胸が痛む弟。ちなみにこの設定では兄貴も指名手配とか死人とかなく、比較的清い身で行こうと思います。(誰に説明しているのか)
ジョンパパも生き残るパターンも大好きなのですが、ここは同居がメインなのでぐっと堪えて他界設定。パパのこの件について考え出すとそれだけで少なくとも20ページ・・・いや50ページは割かなくてはいかんと思うので、今回はぐっと耐えて割愛。黄色い目との取引もしてないので、パパは天国まっしぐら。
で、幸いにも回復したんだけど、退院して行くところが別に無い。パパもいない。それでも兄貴は
「まあ、いつものことだ」
って消えようとするんだけど、
「じゃあうちに来れば」
とサムが言って兄貴がこれまたビックリ。
「彼女はどうした」
「別れた」
「もったいねえ、あんな美人」
「まったくだね」
で、まあとにかく同居。
サムのアパートの一部屋貸してくれて、
「女は連れ込むなよ」
くらい言われるけど、比較的干渉し合わない互いにマイペースな同居と言うかルームシェアのような感じ。(兄貴一文も払ってないけど)
昔モーテルで部屋を汚しまくっていたので、ベッドの上で物食べたりして汚したら厳重抗議だ、とかサムは構えてたんだけど、意外に兄貴普通の使い方をする。
「意外だ」
と正面きってサムが言うと、
「台所あるだろが」
とか兄貴。
「前はダイニングがあってもベッドで食べてたろ」
とサムは重ねるけど、
「部屋にテレビもないしな」
等と言って取り合わない。昔は凄く過保護だったディーンが見事に距離を取るようになったのでちょっとサムは肩透かし。
生活時間が合わないから食事もバラバラ。
ビールや食料がちょっとなくなることはあるけど、サムの想定内らしくて何も言われない。
ディーンはサムに、
「俺は狩を止める気はないぞ」
って最初に言うけど、サムの方も
「好きにすれば」
「ただ、銃器のライセンスはちゃんと取っといてよ」
とこれまた干渉しない。
ディーンは時々狩の情報を見つけると
「しばらく出かける」
と言っていなくなるけど、大体数日で帰ってくる。
何となく気になって、珍しく夜食のタイミングが合った時に、
「前と感じが違わない?」
と訊くと、兄貴肩をすくめて
「なにせ本命の仇はぶっ殺したからな」
悪魔全部は殺しきれねえし、後はまあ余生だ、とかビール飲みながら言ってる。
ただ、逆襲を警戒してるのか家の中で魔物防御はして回ってる。
「金どうしてるの」
といい加減時間が過ぎたところでサムが聞き、兄貴ははあ?ってな顔で
「ま、適当に」
「偽造カードは使ってないだろうな」
「ねえよ」
実は兄貴、ちょこちょこ働いていたりする。サムには別に言わず。
サムもまあ、別に聞いてどうするわけでなし、って感じ。
そんな二人の淡々とした生活。
でも、淡々としつつ、兄貴はやっぱり弟には何も言わないで、弟の防御に必要な分だけ狩をしてるんだよきっと。そんでもって、余計な恨みを買わないように、危ないところや必要ない所には手を出さないんだよ。
そうして、黄色い目の計画はつぶれ、デビルスゲートも開かないから悪魔の大量発生もなくて、弟は何も知らずに人間として弁護士としてのキャリアを積んで、社会的ステータスを上げて行くわけだ。兄貴は何も言わずにならず者みたいに思われつつ、弟の家の厄介者と見られつつ、何も気にしないで残りの人生を「サムを
守りぬけ」っていうパパの言葉を遂行するためだけに使う気でいるわけですよ。訊かれれば「親父のオーダーだ」って言うけど、サムはそれに納得しないし望みもしないことは知ってるから、別に伝えもしない。知られたいとも思わない。
そしてサムもホントに訊かないんだけど、でも兄貴が距離をとった分、ちょっと同居後は兄貴に優しいとよろしい。
・・・・・あれ?あれ?淡々としつつ考えてる時はウホウホしてたんだけど、書き出したら例によって例の如く萌えつぼを見失いました。わーん。
とにかくですね、弁護士サムと兄貴の同居は、あまりこの後超常現象と縁がないのがいいです。そしてサミが別に兄貴に恋焦がれてたとかじゃないんだけど、気づけば双方身を固めるでもなく長年同居してるといいと思います!これも一種の偕老同穴。
そして何だっけさっきの萌えつぼ!・・・!じたばた
あ、そして月が替わってしまった。
明日はサミのお誕生日だ。何かネタだけでもできるかなー
[10回]