バレンタイン当日でございますねー。自分用にオレンジピールのコーティングしたチョコを買いたかったのに買いそびれました・・しょぼーん。でもそれ以外のチョコは無事買いましたよ!きれーなのや華やかなのや可愛いのやキュートなのや美しいのやら端正なのやら、もー、最近のおチョコ様は凄いですねえ。全部買いたいけど万札が何枚あっても足りないよ。げに恐ろしきチョコ売り場。
まあ、オレンジピールのは年中売ってるからノープロブレムなんだい。
バレンタインSDに拍手ぱちぱちありがとうございまーす!
オフィスラブでも考えたんですけどね。
社長室で執務中に、ロボ社長(懐かしいのう)が秘書に、
「なにか欲しいものは?」
とか言うわけです。で、秘書は相変わらず、げー、お前まじかよ仕事しろよ、みたいな顔をして、
「ねーよ。どうしてもってなら酒」
とか答えるんですね。そーすっと社長が、
「あんたもそろそろ覚悟を決めたらどうだ」
とかちょっと怒りじゃないけど呆れ半分の冷たい目で見ると。
「あ?」
「自分が僕に求婚され続けてること」
「お前も断り続けてる俺の声をいい加減認識しろ」
「でもあんたは僕の傍にいるだろう」
「わざわざ籍なんか入れる必要ねえって言ってんだろが」←メリケンでは籍といわなさそうですがここでは無視。
「必要ないというなら、埋め合わせをしてみせろよ」
「なんの」
「僕を拒否してないことを態度で示せ」
・・・なんだこの展開はなんで俺がそんなことする必要がと悩みつつ秘書はそれでも一応聞きます。それでプロポーズが止まるならめっけもん。
「何して欲しいんだよ」
言った途端に社長の目が再び半眼。
「耳が無いのかあんたは。何かねだれ。恋人らしいものを」
「・・・・・・」
言ってる内容は把握したが、態度との違和感がありすぎる。ねだれと恫喝してどうするんだろうこの馬鹿ロボは。
「じゃあやっぱり酒・・・」
「恋人らしいものだ」
「高い酒」
「あんた今まで付き合った女に欲しいもの訊かれて、酒と言ってたのか」
むっとする社長に、今度は秘書が『ばかじゃねーのこいつ』を顕わにした顔になる。
「ばーか女相手にはこっちが贈る方だ。昔手ほどきしてやったろうが、大学でおベンキョしすぎて忘れたかよ」
なんというのか、頭を打とうが打つまいが、まじめで晩生なサムはよく言って朴念仁タイプだった。それが頭打ってロボ化しているから手がつけられない。
殺人光線が出そうな目つきで黙り込んだ社長が、ぬっと立ち上がるので横に立っていた秘書はうお、と身を引く。そっと秘書の手を取り、社長は言った。
「あんたがどうしても思いつかないというなら、今週か来週の社内会合の席で、僕は薔薇の花束と指輪つきでひざまずいて、全社員の前であんたにプロポーズしてやるぞ。もちろんこの場で答をくれと言ってな」
聞いた瞬間秘書の血の気が引く。
対照的に勝ち誇ったように社長は笑う。
「ちなみにビデオ撮影して社内報だ」
「・・・・・・・・」
「それが嫌ならさっさと何かねだれ」
「・・・・お前な。根本的に間違ってるぞ。嫌がらせするぞなんて脅せば逃げるぞ相手が」
「あんたが逃げなければ問題ない」
「あのな」
「言え」
「・・・・・・お取り込み中すまないが、客が到着したので入ってもらっていいか」
勇気ある介入をしてきたのは、空気を無視する技を習得した第三秘書だ。
「うわ、ホントに時間じゃねえか」
「まだ入るな」
「お前、仕事しろよ!」
「あんたが何か言えば済むことだ」
「しつけえな!じゃあ南の島でもよこせ!」
「わかった」
「わあ嘘だ!買うな馬鹿」
「こんな時にふざけるな」
「そもそもふざけてるのはお前だー!」
・・・・みたいな。あら、10行くらいのイメージだったのに延々と続いてしまうなあ。
結局お泊まり用のパジャマでも買ってもらうとよろしいわ。ほほほ。
それにしてもネタなんだか文なんだかうーむ。まだらですみません。
[30回]