いやー、いよいよバレンタインですねー。
リアルライフでは牡蠣をいただいたので、明日は(今日か)仕事から帰ったら根性だしてカキフライを作るか!というのが一大命題なのですが(めんどいし油はね怖いし)、何か書けるかなー。
あ。昨日の変な妄想にも拍手パチパチやコメントありがとうございました!わーいわーい、嬉しいな。あとはSi様のサイトでキリ番を踏むだけだあ。
そして自分のお受けしたキリ番、そろそろ書き出しますのでもう少々お待ちくださいませ~
さてバレンタイン。
たまには呪じゃないSDでネタでもひねろう。
あの、ここでお気づきかもしれませんが例によって午後10時半現在で一文字も書いてないので、思いつくままのネタでいきたいと思います!うごー、
「サーム、25セント玉ねえか?」
ディーンが例によってモーテルのガタガタいう電動マッサージ器にうっとりしながら声を上げる。
「あるよ」
洗濯物を畳んでいるサムが背中を向けたまま答え、「ほら」とポケットから小銭を兄に渡す。
ディーンはちょっと不思議そうにサムを見つめたが、
「サンキュ」
と短く答えて、コインを投入した。
「あ~~~~」
心地よさに思わず声が出る。
「ものぐさな主婦みたいでみっともない」
と普段はマッサージ器にかかっている兄の姿が嫌いな弟なのだが、今日はちらりと声に振り返るだけだ。珍しい。
モーテルのベッドに武器を広げ、狩の準備をする。
「・・・銀の弾が少ないな」
とディーンが呟くと、
「こっちに予備がある」
とサムが小箱を手渡した。ちらりと中を見たディーンが、
「半分こっちにもらうぞ」
と言うと、サムは自分のナイフの手入れをしつつ
「いいよ」
と答える。
そうこうしているうちに時間が経つ。
「腹減ったな」
明日の支度も終わって寝転がったディーンがううう、と伸びをする。
「買いに行ってこようか」
よっと腹筋で起き上がったサムが、上着を掴んだ。
「お。じゃあ俺はベーコンチーズバーガーにオニオンとハラペーニョ追加な」
「わかった。サイドはいる?」
「フレンチフライの大盛りとオニオンリング」
「了解」
サムはインパラのキーを取り上げて出て行く。
いざ食事となって、ディーンが叫んだ。
「あ、しまった。ビール切れてんじゃねえか?」
「あるよ。飲む?」
サムが6本セットをどん、とテーブルの上に乗せる。
夜になってついにディーンは真剣な顔で弟に問いただした。
「お前、今日なんか変じゃねえか?」
武器はともかくマッサージ器に文句をつけずに小銭を差し出したり、兄の要望があればすみやかに買い物に出る弟。
そりゃあいればあらまほしいが、うちのサミーはそういう弟ではないはずだ。
親切にされて不審がる兄の発言だが、意外なことにサムは怒らずに笑う。
「気がついた?」
「何なんだよ!?」
「バレンタインだから」
「・・・は?」
「でも、兄貴はチョコだの花だの、別に欲しくないだろ」
「・・・・M&Mは好きだぞ」
「それは買ってる。ほら」
これまたひょい、と大袋を渡される。
「・・・・・・」
確かに、自分はこの間から弟とそういう間柄になっている。
だからバレンタインデー。
なるほど。
これで花なんぞ持ってきた日には「馬鹿かてめえは」と顔面キックを炸裂させてやるのだが、サムはコインや弾や食事を、ディーンが要ると言った時に渡しただけだ。
何となくムズムズはしても、気持ち悪いようなことは起きていない。
なるほど。
頭のいい弟は、こんなところでも頭がいい。
一体何の裏が、と思っていた緊張が消えて気が抜けた。
笑ったサムが近づいてきて、ごく軽く唇が触れる。
「おい」
「キスしたくなる顔してるから」
なんだそりゃあと思いつつ、もう一度触れる体温に少しだけ顔を上向ける。
このキスはするのかもらうのか。
突っ込もうかと思ったがサムの体温が気持ちよかったので、めんどくさい話は止めることにしてその首に腕を回した。
おわり
明日は狩だから早く寝ろよ兄弟!
というわけでハッピーバレンタイーーーーン!
多分これは倉庫の拍手にしてた普通のSD(今は下ろして別収納)の流れだな・・・
と、書いてから思うのでした。またもねたのような文のような・・・とほほい
[39回]
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