最近の一大事について、ちょっと9日に話し合う機会がありまして、大分先の見通しがついてきました♪
そうしましたら、なんだか平和な妄想もできるような感じになってまいりました。ああよかった。物凄く長く感じましたが、振り返ると10日足らずなんですね。なんだか不思議ー。
ここはイベントにもこだわらず、平和なクレトム風景でも考えようかなあ。S8の13話もこれから観るんですよねー。
追記 メモをしてみたらダラリンチョと長くなったのでカテゴリをクレトムにしました~
「トム、毛布安売りしてるよ。買っておく?」
「いや、大分慣れてきたからいい。それよりペンキが・・」
「あ。そうだった。白だっけ。これでいい?」
「違う。その隣のメーカーのだ」
「これか。2つ買っておく?」
「ううん・・この間青いのを3つ買って、余ったんだよな」
「でも足りなくなるより良くない?」
「まあな」
家から余り出ることのないトムだが、たまにはクレイとショッピングモールに出かけることもある。
クレイの「がたつく家具を直してペンキ塗りをしよう」という提案は、少しずつ実行されているものの、家の中のものはほとんどが中古か拾ってきたものなので、手を入れるところは数限りなくあった。
「トム、肉安いよ」
「いや、それはいい」
トムが食べたいと言っていたステーキ肉があるので指差すが、トムは首を振る。
「でもさ」
パックを取り上げて振り返るが、トムはしばらくクレイの手元を見つめた後、
「今日はよそう」
と少し困ったように笑った。
トムの思考回路は時々謎だ。
そして謎な思考のままに、時々予想外の行動に走ることがあるのでクレイとしてはなるべく謎を解明しておきたい。
「・・お金は今月大丈夫だよ?」
こそっと耳元に小さい声で囁くと、トムはヒソヒソと
「家にクーポンを忘れてきた」
と囁き返してきた。
「クーポン?」
驚いてトムを見ると、何故か耳が赤くなる。そして顔をしかめると、
「使うと2割くらい違う。まだ有効期限まであるから別の日に来て買っておく」
と早口で言った。
「・・・そう、わかった。野菜とかジュースとかは入れちゃったけどいいの?」
「そっちのクーポンは今週なかったから」
「うん」
すごい記憶力だね、という言葉がでかかり、危うく飲み込む。
ハウスキーピング力の向上と、トムに根強く存在するマッチョ思考を考え合わせると何となく先ほどからの様子のつじつまが合ってくる。
前を歩くトムはさっきからじっと買い物リストと商品の棚を真剣に見比べていて、クレイとしてはなんだかホクホクした心境になるのだが、多分口に出さない方が良いのだろう。
家具の修理や壁のペンキ塗りにしても、ある日うっかり浮かれたクレイが
「なんか新婚新居みたいだね!」
と口走って以来、トムはどうも作業に消極的になってしまい、クレイとしては残念な事態になっているのだ。料理のバリエーションがどんどん増える食生活にはさらに浮かれているのだが、感動を口に出す時は注意しないといけないな、とクレイは決意を新たにする。
しかしながらスーパーの真ん中で男同士顔をくっつけてヒソヒソ話をする件に関しては、一向に気にならないらしいのもまた、トムの不思議な点ではあるのだ。
・・・・とかとか。
延々と続く平和な風景。
よし、心が穏やかになってきたのを感じるぞー。リハビリだリハビリだ。なんか年に数回リハビリしてる気がする。
[19回]
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