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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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ハッピーニューイヤー2013!(S6兄とサムの新年)

あけましておめでとうございまーす!
日記も小遣い帳もさっぱり続かないワタクシが、いかに趣味の世界とはいえ、1年以上もこうしてブログを続けておりますのも、一重に遊びに来てくださり、応援してくださる皆様のおかげです!

どうかこの1年が皆様にとって素敵な年になりますように!S8の後半ももうすぐ始まるしね!←まずそこに行くのか。

てなわけで超短いですがS6状態の兄とサミの新年風景でーす。

※補足 せっかく新年タイマーをかけたのに、日付が大晦日のままだったので修正。細かくてすんません・・・



「新年だ」

サムが呟いた。
窓の外に、花火が打ち上がる。今泊まっているのは結構大きな街中の宿だ。
繁華街も近いので、外には真夜中でも結構人の気配がある。

「そうだな」
答えるディーンは資料調べに余念が無い。黙々とページを捲り、狩りに必要な事項を横のノートに書き写している。理想的なハンターの姿だ。外が浮かれていても酒を飲みたいとも言わず、年に一度の新年といっても騒ぎたいとも言わず、着々と狩りに備える。
もう、自分から積極的に魔物を狩りたいとは思っていないくせに、依頼があると即座に黙って立ち上がる。今回のように。

「その本が終わったら、後は明日にしない?」
サムは提案する。実際、今日の時点で準備できることはし尽くした。ディーンは少し室内を見回して考えていたが、
「そうするか」
と頷いた。サムの提案を鵜呑みにもしなければ反発するわけでもない。機械の様に、兄の行動には無駄が少なくなった。

「新年のさ、目標ってある?」
サムがビールを渡しつつ話しかけると、ディーンは少し意外そうな顔をした。そして、
「この狩りを終わらせて、帰る」
と言った。
「それだけ?」
サムが聞くと「ああ」と答える。そして、決してサムに「お前は?」とは訊いてこない。だからサムは自分から口火を切った。
「僕は、兄貴の魂を取り戻す」
言うとディーンがパチリと一回瞬きをした。
「取り戻してどうする」
「戻ればわかるよ」

ドオンドオンと、花火の音は続いている。
火花は密集した建物の間から一部が見えるだけだったが、音は数秒遅れでずしんと響く。

「戻す魂が存在しなかったら?」
平らな声で兄が問う。単なる可能性だし、ディーンは故意にサムを傷つけようとしているのではない。分かっていても腹の中が冷える。

「あんたの欠けた部分が、もう戻らないなら・・・」
潤みたがる涙腺を叱咤して窓の外を見下ろす。花火、祭り、笑い声。あんたが好きだった色々なもの。
「欠けたままのあんたが、どうしたら幸せになるのか見つけてやる」
「不要だ」
「僕の目標だ。あんたのじゃない」
淡々とした声を出したい。兄にこの言葉が伝わるように。事実を冷静に。

「不要だと言った」
「僕も僕の目標だと言った」

祭りの喧騒は続いている。
断続的に花火に照らされる部屋の中で見つめあいながら、兄弟はしばらくそのまま動かなかった。





てなわけで、新年早々ハッピー度が低いですが、サミーは魂があってもなくても兄ちゃんが好きなんだよ!
と叫びつつ、一撃離脱の根性で今年もがんばります!



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