S2の「もうひとつの世界」を見るたびに、お兄ちゃんの「理想の生活」に胸が痛くなるとともに、2年も5年もたってからS1-1のイメージでの出演を求められるジェス役の女優さんの苦労に思いをはせずにいられないワタシですが、(ママンはまだいいよね。最初のイメージが母だからさ)
フジョシ的にはアンチエイジングやヒアルロン酸や「田中〇〇子のゾウガンマッサージで10年前の顔になる」の効果に思いを馳せるよりは、
「お兄ちゃんの理想が『自分には冷たいけど成功して幸せな弟』がいる世界が理想なら、弟の理想は?」なんて方面に脳みそを使うほうが、あるべき姿のように思うわけです。
でも、お兄ちゃんの理想の生活はあんまり変わらない気がしますが、
激動の人生を送るサミーは結構変わりそうな気がする…
(S1時点での弟だったら)
ロースクールに合格したサミー。
ある日セルフォンに兄からのメッセージが久しぶりに入る。
無論出ない(ひどい)。
だけどその日のメッセージは、いつものような「元気か?」というものではなく、
父の復讐が終わったことを告げるものだった。
『ダッドも俺も、もう狩はしない』
録音された兄の声。
『これからどうするかは分からない。狩の無い生活なんてしたことがないからな』
『住む場所が決まったら連絡する――』
「サム?遅れるわよ、いいの?」
ジェスに促されるまで、しばらく動けなかったサミー。
かけなおそうかと迷った指は、結局返信ボタンを押さなかった(電話してると遅刻するから)。
でも。次のクリスマスには、ジェスを連れて父と兄に会いに行こうと思うサムなのだった。
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「…夢だと分かっても戻りたいよ…」
「………せめて電話くらいかけ直したっていいだろうがよ…なんでクリスマスなんだよ」
「たぶん設定がクリスマス休暇前だったんじゃないかな」
ギコギコギコ(←ロープを切る音)
ジンにつかまった弟を助けてやりながら、つくづく悲しくなる兄なのだった。
[4回]
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