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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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ちょっと気晴らし(S&W7)

原稿終わってませんが、6月になっちゃいまいした。
HさまのS&Wあにばーさりーで萌え萌えしてるし、ちょっと気分転換も必要よね、ということでスミスさんとウェッソン君の続きです。
久しぶりにS4の17話見ると、やっぱり兄貴の性格の激変ぶりにおののきますね(兄貴じゃないけど)。このまんま記憶が戻らなかったら・・・とやっぱり考えてしまいますですよ。一生草食動物(エリートサラリーマン)の兄貴・・・
あたしの脳みそ同じようなことしか考えないな!!



「断食キャンプ?驚いたなホントに行ったのか」

ディーン・スミスは携帯を耳に当てたままキッチンに移動した。フリッジを開けてミネラルウォーターを取り出し、デリで買ってきた豆と緑黄色野菜とクスクスのサラダを一緒にテーブルに置く。

  『3日目くらいまではしんどいけどな、すげぇぞ、後半どんどん頭がクリアになってくるんだ』
「ほんとか、おい」
いつもながらのハイテンションな報告に思わず笑ってしまう。
電話の相手はダイエットとデトックスでよく情報交換をするロキだ。ディーンは慎重派で、新しいサプリやリスクがはっきりしないダイエット法を試したがらないのに対し、ロキは過激なダイエットやまゆつばに思えるような痩身法もどんどん試す。まるで金も身体のリスクも考慮しない。ディーンは毎回面白がりつつも体験者の声として参考にすることが多い。
  『お前は?断食はいいぞ。お前もキャンプが無理なら週末1日だけでも試してみろよ。フルーツジュースなら朝飲んでもいいし』
勧められて、ディーンは顔をしかめた。
「断食か・・どうもリバウンドしそうなイメージがあるんだが」
言うとロキはゲラゲラ笑う。
  『理屈はいくらでも付くんだぜMr.スミス?要はお前がびびってるかどうかだ』
言われてディーンはぐっと詰まる。しかし、ロキのこういう辛辣な物言いは嫌いではなかった。

電話を切ると、結構な時間になっている。今から夕食を取ったらまさに脂肪をつけるようなものだが、何も食べないのも却って明日の朝の吸収を高めてしまう。サラダのクスクスをなるべく避けてつつき、スープストックを湯で溶かして飲む。さすがに物足りないが、断食よりはましだと思うことにした。
そしてゴルフウェアも買い損ねたことだし、週末は例の廃ビルの調査をしてしまおうと決める。気がかりなことは片付けるに越したことはないし、朝フルーツジュースだけ飲んで、出掛けている間外食をしなければソフトな断食になる。

少し考えてからサム・ウェッソンに現地以外の調査を頼むことにしてテキストを打った。現場調査は一人で足りるだろうから、手分けした方が効率がいい。送信ボタンを押してから、そういえば相手に腹を立てていたことを思い出した。ほんの数時間前に肩を掴んできた手のひらの熱も。
試着室に蹲る旋毛を思い出し、捲くし立てる声で電話が来るかもしれないと構えるが、幸いなことに手の中の端末はピクリとも動かなかった。

 


「これ」
翌朝の始業早々、ノックをするかしないかでサムがオフィスに入って来た。ディーンはヘッドセットをつけたまま目を見開き、電話を続けつつ、出ていけ、と手で示す。
珍しく(・・と言うほど知っているわけではないが)サムは不満そうな顔をしなかった。無言でデスクに近付くと、またも断りなしにメモ紙を取り走り書きをする。そして手に持ったファイルにそれを挟むと、デスクの上に置き、そのまま出て行った。
振り向きもしない背中の緊張した様子に怒気を削がれ、通話を終えた後、ディーンはデスク正面に置かれたファイルを手に取る。
『第一報。調査に行く前に必ず読んで』
どうやらサムは昨夜あの時間から調査を始めたらしかった。ぱらぱらと流し読みすると、依頼した調査項目の他に所謂“幽霊”的なものに近づくときの諸注意などまで入っている。護身に関しての物が多く、どうやらディーンが一人で調査に行くと言ったので備えろということらしい。さらに第一報と言うからにはまだ続きがあるということだ。
やっぱりあいつは粘着質だ。


内線を押し、コールセンターを呼び出す。
『サム・ウェッソンです』
「俺だ。念のために言っておくが、仕事中は業務に集中しろよ」
『大丈夫。心配なら早退しようか?』
しれっとした、だがそれだけに信用できない声が返る。
「やめろ。評価に響くぞ」
言うと即座にサムが鼻で笑った。そういえばこいつは辞めたがっていたのだと思いだした。何と言ったものか沈黙していると、サムが畳み掛ける。
『ご心配ありがとうございます。Mr.スミス。・・でもちゃんと調べていかないと多分危ない』
「ならいい」
妙に穏やかな声がしゃくにさわって通話を切り上げた。昨日の余裕の無さをどこにやったんだあのガキは。

 

そして週末。
自宅PCに届いた第二報を読んでいるうちに日付が変わり、寝不足とジュースのみの朝食でいささかフラフラしながら現場に着いたディーンは、見慣れつつある長身を廃ビルの横に見つける。

「あんたに頼まれた調査が終わっちゃってさ。暇だから手伝うよ」
「・・・そうか」
そして絶対に確信犯であろう満足げな笑顔に朝から疲れを感じつつ、追い払う気力もなく頷いたのだった。



続く

・・・Hさまにパース・・・と、こそこそパスしてみる。

えーと、電話の相手で最初に浮かんだのは若ジョンパパでしたが、そーするとうっかり若ジョンパパとスミスの話になりかねないので、トリックスターに出てもらいました。ダイエット萌えに夢中になって怒りを忘れてて、サミが勘ぐるほど考えてないスミスさんです。きっとサミーは朝からベーコンエッグでも食べてエネルギーもりもりだから、ジュース断食の草食動物なんかいい餌食だよ・・(自分で書けや)
あー。久々に気楽で楽しい。そしてすみません、やっぱり突貫なブツで・・・

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