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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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脳の動きは制御できない(S&W6)

人と一緒に萌えるって素晴しい。
「記憶が戻らないままのスミス&ウェッソン」(S4の17話ネタ)です。
昨夜のHさまのエアパスを受けて、反射的にレシーブだかトスだかに脳みそが走りました。ちなみにあんまりよく見直してません!(いばるな。あ、でもちょっとは見直したのちょっとは) 限りなく一発書きに近いです。でも楽しいからいいの。

ぜひ、続きに行かれる前にヒツジノノイズさまの妄・想・劇・場内「棘のある君の舌」をご覧くださいませね。
そーでないとなぜウェッソン君がこんなふーにフガフガしてるのか分かりません。
そしてH様、すんません!今回はあと1つは私書きますっ だって全然ネタを受けてない(汗)でも、どうかその後も見捨てないでパス受けてくださーい・・・






ダイニングとベッドルームのみの手狭な部屋で、ベッドとソファの隙間の床にくたびれたトレーニングマットを敷き、サム・ウェッソンは就寝前のワークアウトをしていた。
 

テーブルの上には空の薬莢が並べてある。
例の幽霊狩りの専門家達のサイトによれば、岩塩で弾を作れと言うが、あいにくとサム・ウェッソンが自宅周辺で探した食料品店では扱いが無い。唯一行き当たったのは富裕層向けの自然食品店で、薄桃色をした文字通り塊の岩塩を売っていたが、コールセンターの給与で買うには少なからずためらう値段だったし、塊を削って弾にする方法の見当がつかなかった。結局無いよりましかと普通の無精製塩を買い込んできたのだ。


少しずつ武器になりそうなものを揃え、黙々と腕立て伏せと腹筋を繰り返しながら、やればやるほど(これでいいのか)と思う気持ちが抑えられない。
今でも続く断片的な夢の中で、自分はあの男と一緒に走り、戦っている。だが、あんな風に動くためにはどんなトレーニングをすればいいのか、思うに任せない夢はそのことについてはヒントを与えてくれない。
昨日の夢では二人揃って教会の2階の窓から飛び降りて何かから逃げていた。
賭けてもいいが、今、例えば会社の2階から跳んだら、自分もあの男も即、病院送りだろう。


ディーン・スミス。
22階のオフィスに陣取る、サンドーバー社のマーケティング部長。
短く刈り込み整えられた髪と、神経質なまでに揃えられた服装に整った顔立ち。
そして周囲を取り巻く様々なスタッフに、矢継ぎ早に指示を出して行くエリート然とした姿と営業スマイル。
いかにも似合っているそれらが、無性に腹立たしい。


夢の中で見る彼は、ブルーカラーを絵に描いたような構わない姿をしている。無精ひげが生えていることもあるし、「身だしなみ」なんて言葉きっと頭にない。
だが、自分には分かる。血と泥にまみれて暗がりの中を這いずっていても、あれが自分達の正しい姿だ。
そして目まぐるしく移り変わる光景の中で、彼らはどこまで行っても二人きりだ。
サムに向けられる強い目。あの場所で、男は間違いなく自分だけのものだった。


突然セルフォンがテキストの着信を知らせ、サムはワークアウトを中断してベッドに放り投げたそれを手に取る。

送信者の名前を確認し、ボタンを押す時間ももどかしくテキストを開いた。

「・・くそ」
思わず低い声が漏れる。
相手は言わずもがなの彼であり、今朝方22階のオフィスに資料を持ち込んだ事件について、週末現地にリサーチに行くことの連絡と、サムには別行動で警察のこれまでの調査内容がわかったら調べておいてほしいという依頼だった。
依頼の形は取っているが、要は指示だ。
狩り自体を拒否されなかっただけましだが、明らかに自分と二人になる状況を避けようとしている。
「なんのためにあんたの所に持ち込んだと思ってるんだよ」
聞こえもしない相手への文句が口をつく。


反射的に電話をかけようとして、思いとどまった。
今、コールしても多分彼は、出ない。
昨夜のように誰かとの先約があるのかもしれないし、今日の夕方にデパートの試着室で少しだけ触れたことにまだ腹を立てているかもしれない。しっかりと押さえ込んでいたはずが、鮮やかに入れ替えられた身体に驚きつつ、でも心の底では不思議と思わなかった。
そう、不思議は無いのだ。あの夢の世界のことを思えば。


『ふざけてんじゃねぇぞ・・・・・?この糞ガキ・・・・・!』


普段の上司では有り得ない粗暴なセリフで罵られたことも、ほとんど気にかからない。あのいつでも浮かべている営業スマイルの方がよほど神経に障るというものだ。
それよりも、肩にうっすらと残る痕にもう一度歯を立てたときの身体の震えや、あの試着室で背中から押さえつけ首筋を舌で辿った時のことを強く思う。
吐き出された息で曇った鏡。
固く閉じられた瞼。
ほんの数秒。だが強烈な熱と乾き。


「くっそ・・・」
もう一度口の中で罵る。
全てがあやふやで、家族や恋人の存在すら消えているこの違和感だらけの状態から脱出したい。
それと同じくらい強烈に、あの男に自分を刻み付けたい。引き戻したい、自分の傍に。


幽霊が絡みそうな事件はどちらの意味でも有益なツールだ。
今は用のないセルフォンをまたベッドの上に放り投げ、サムはシャワーを浴びることにした。明日の仕事までまだ9時間以上ある。週末までの時間はさらに。
警察が一般市民に調査情報を簡単に渡すわけが無い。だが何とかする、その手段はあっと言う間に脳裏に浮かんでくる。
上司のご要望に答えて調査を済ませ、「暇だったので」と現地リサーチに協力してやろう。そして、あの痕が消えないうちに絶対にもう一度刻み込む。


「見てろよ」
テーブルの上でパソコンを起動させながら呟く。そしてふと、自分はこんなに独り言を言う癖があっただろうか、と考えた。


続く


はい、意味不明かもしれないけど書いてる本人は楽しいスミス&ウェッソンでした。
今回はウェッソンだけだったから、スミスさんも書こう・・・
そ、そしてHさま良ければまたパス受けてくださいませ・・・掲示の仕方は考えましょう!またメールします~(ウェッソンが憑依したような心境でかき口説く:笑)

 

 

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