しまった・・・しまったよ。
ふと気がついたら(というか某様のサイトで触れられていて認識した)、昨日は「いいふーふ」の日だったんじゃないか・・・・・!!
ふーふは次で11だから、「いいふーふの日にふーふの11をアップしまーす」なんてやったらよかったのに・・・!
くそう。悔しいな。
あ、そうだ。いいふーふがらみで呪いが解けた後の兄弟風景でもいっちょ。
国が違うとか言うのは言っちゃいけないお約束です。
隣を歩く弟の胸ポケットで携帯電話が震える音がした。
「誰からだ?」
尋ねるが返事がない。
「サム?」
視線をやるが、弟はディーンの声が聞こえていないかのように携帯画面を凝視している。
「どうした?」
それでもなんとなくディーンが焦りを感じないのは、サムの表情が緊張してはいないからだ。どちらかというとキョトンとしている。
「・・・・なんだこれ」
キョトンとした顔のまま弟が呟く。
「だからなんだよ」
「『いい夫婦の日。レストランに予約を』だって」
「誰からだ?」
瞬時にディーンは緊張するが、表面には出さない・・・出さなかったはずだ、たぶん。
「メールじゃないよ、アラーム。僕が自分でセットしてたみたいだ」
「・・・へえ」
瞬間、ずきりと胸が痛む。
読み上げられた店名は、あの馬鹿げた日々の最後のあたりに、サムが探してきたあそこだ。
「意味、わかる?ディーン」
眉を顰めて弟がこちらを見る。
ぽっかりと記憶の開いた数ヶ月は、サムにとって不安の固まりだ。
そしてディーンにとっては憂鬱の固まりだったりする。
「あー・・、お前はなんか意外にお祭り好きだったんだな。よく〇〇記念日とかでケーキ買ったりしてたぜ」
一瞬もう、全部ぶちまけてしまいたい気持ちに駆られるが、なんとか堪えて適当なことを言う。
すっきりするのは一瞬で、サムも自分も後悔だけが続くと分かっていた。
「じゃあ、消しちゃって平気かな」
サムが困ったような迷うような顔でディーンを見る。弟ならではのその表情。
「とりあえず、それは平気だろ。狩ともなんの関係もねえよ」
関心なさそうに言い捨てる。あまりにも最初から断言しないように、どうでもよさげに。
『この店、気に入った?』
『おお、いーじゃねえか。メシ美味かったし、固ッ苦しくもないし』
『じゃあまた、何かの時に来ようね』
誕生日にはスタッフが歌を歌うのだとか、記念日にはケーキに花火をさしてサーブしてくれるのだとか。
滔々とリサーチの成果を並べ立てるサムに、勘弁してくれ、と言ったのを覚えている。
しょうがないねえ、と笑っていた顔。年下の癖に、偉そうだった。一体何のときに引っ張っていかれるのか真剣に心配した。
いい夫婦の日 とはダサすぎだろうお前。
「じゃあ、消すよ」
弟が真剣な顔でセルフォンを睨んでいる。
「さっさとしろよ」
めんどくさそうに、どうでもよさそうに言い捨ててディーンは歩き出す。
ぴ、と後ろで小さな電子音がした。
おしまい
うわー、どゆこと、どゆこと?
昼からずっとクレトムをちょっとずつ打っていたのに、このいいふーふは掛け値なしの一発書きだよ??
えー、きっと後から見直して耐え切れずどんどん直すと思います(笑)耐え切れなくなったら抹消すると思います(本気)
だって4行萌ネタのつもりだったんだもーん。カテゴリも「日々つれづれ」で書いてたんだもーン。SDに変えてこよう(笑)
こんななりゆきでその後の兄弟に触れてしまうとは・・・・・・・ま、でもいっか。ふーふは平和でテケトーだからね。
[18回]
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