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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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ムパラ新刊のお知らせとサンプル

さてさて、いよいよムパラ39が今週末ですね。
スペース数が200だったかな?蒲田時代よりこじんまりしてるのかもしれないですね。
会場はサンシャインシティのホールD スペースナンバーはE21です。
新刊タイトル「Sometime Somewhere」
オフセット30P S+D
ヘンリー爺ちゃんが生きて過去に帰ったために派生した世界線で賢者一家の一員として生きてる兄弟です。
捏造と妄想がひどいので今回何を思ったか設定の表をつけました。
(いい考えだと修羅場中は思ったんですが、見返すと微妙だな…)


 


サム


賢者の中でも子供の頃から天才。この世界でただ一人ディーンとハンターをしている世界の記憶を持っていて、子供の頃からよくホラーな夢を見てうなされる。


 


ディーン


真面目で物静か。責任感が強い読書好き。歴代の賢者もそうそう見たことのない天使が、わんさか寄ってくる体質でずっと苦労している。


 


ジョン


ウィンチェスター家の現当主。妻メアリーの実家で義父の訓練を受けたので、賢者だけどハンターもできる実業家。社長。モテる。


 


メアリー


ジョンの妻。ハンターの出身なので他の家の賢者からよくねちねち嫌味を言われる。パイを焼くのが上手い。武闘派。モテる。


 


アダム


ジョンの三男。サムとディーンとは母親が違う。医者の卵で既婚者。


 


ヘンリー


ジョンの父。若い頃悪魔に襲われて未来に逃げるが、根性で元の世界に戻った。歴史と時空が変わったけど一人息子の方が大事だったので知ったこっちゃない。


 


サミュエル


メアリーの父。牧場主でハンター。ヘンリーとは馬が合わない。武闘派。




























表紙は今回も「まっすぐ!」のたむ様が描いてくださいました。
あんまり内容が決まるのが遅かったので今回は久しぶりにワードアートで文字だけだ白黒表紙だと思っていたのですが、超特急でお願いさせていただけるご厚意に甘えました。たむ様ありがとうございます!

以下冒頭サンプルです。




サムは夜中に目を覚ました。体中にびっしょりと汗をかいている。
見回すと就寝した自分のアパートで、日付を少し超えたところだった。意識してゆっくりと息を吐き、シーツを引き上げて目を閉じてみたが、どくどくとした動悸はおさまらない。
悪夢で目が覚めるのは数年ぶりだった。
夢の中でディーンが死んだ。狩の途中の怪我で、古くて暗い倉庫の中で、サムの目の前で息を止めた。サムは冷たくなっていく身体にしがみついて大声で泣き、泣きながら最後の家族の遺体を一人で焼いた。
しっかりしてくれ、という自分の声が震えていたことや、両手で包んだ頬が冷たくなっていく感覚、手のひらをべったりと濡らした血まで思い出してしまい、ベッドの上で身震いする。
少し迷ったあと端末を引き寄せて、実家にいるディーンにメッセージを打った。怪しまれない文面を考えたが、こんな夜中に連絡をすればごまかすのはどうせ無理だろう。あきらめて、思い浮かぶまま適当なことを打つ。
『夜中にごめん。兄さんは寝てた?』
送信後、端末をつかんだまま突っ伏していると、数分で着信を知らせる振動が来たのでとびつくように確認する。
『読書中だ。眠れないのか?』
『うん』
『なら起きて本でも読め』
サムは少し口の端を引き上げた。本好きの兄らしい返事だ。多分、今読んでいる本が面白いのだろう。なんにせよ、無事が確認できればいい。
『そうする』
と返して終わりにした。目を閉じて寝返りを打つ。
当たり前だが、今見た夢はただの夢だ。現実の兄は何もなく過ごしている。
(大丈夫だ)
だがそう自分に言い聞かせても、身体の震えはなかなか止まらなかった。
 
サムはここ二年あまり、実家から離れて暮らしている。最初は父ジョンからの指示だったが、その案件が終わってもなんのかのと言って一人暮らしを引き延ばし続けていた。久々の自由な環境が快適だからと周囲には言っていたが、他の理由もある。
お守りのようにメール画面を見ながら横にはなってみたものの、結局まんじりともしないまま朝になってしまった。それでも仕事を始めれば、夢のことばかり考えてもいられないだろうと思ったのだが、残念なことに仕事をしていても夢の残像は消えず、むしろ何かあるごとに生々しい感覚を思い出しては手が止まる。サムは軽く自己嫌悪に陥りつつ、その日の夕方またしても兄を、今度はビデオ通話で呼び出した。
『サムか。どうした?』
「いや、特にないけどさ。今日は何してたの?」
『相変わらずだ。調べものに実験』
「ほんとに変わらないね。リサは元気?」
『ああ、元気にしてる』
「そっか……」
 リサはディーンの婚約者だ。ちょうどサムが家を離れる少し前から実家に住んでいる。リサが一緒に暮らすことになったとき、サムは単純に嬉しかった。
どこからみても自慢の兄が、結婚しないということだけで親類や組織の年配者達からあれこれネチネチ言われる状況がやっと終わりそうだったからだ。
知らない相手にこういうことを言うと、「ブラコンにもほどがあるだろう」と笑われるが、ならば、と兄本人を会わせるとだいたい黙る。
「あえて言うなら綺麗すぎるから、並んで写真撮られたくないわね」
というある女性のコメントが、今まで聞いた中で一番説得力のある兄の難点だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・

リサの名前が出てきますが、いつも通り兄弟ばっかりの本です。

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