ひっそりリハビリを見てくださったりお言葉くださったりした皆様ありがとうございます。
今日も頑張ります。
なんにしよう。
この間の最終回後に来た若兄貴と、異次元金満兄弟ネタのドッキング。
浮かんじゃったものをとにかく出します。
以外に根深く最終回にとらわれているな自分………
「まじか!すげえな!」
最初の警戒はどこへやら。ディーンは目をきらきらさせて延々とバンカーの車庫の中を走り回っている。
サムからしたらすっかり見慣れてしまっているクラシックカーの数々だが、そういえば車好きの古いもの好きだった。
「これ全部お前のなのか」
「うんまあ、引き継いだかんじかな」
「いったいどこの金持ちだよ!」
感心したように叫んだあと、ディーンははっとしたように振り返った。
「サム、お前まさか…」
その顔から何を考えているのかよくわかる。この辺りはいくつになっても兄の発想は変わらない。
「どうしたの」
「ダッドやマムに顔向けできないようなことはしてねえだろうな」
「大丈夫だよ」
ディーンが二十歳そこそこの頃の両親のイメージってどんなだっけなあ、とサムは脳内で記憶を検索する。今は両親そろって天国で平和に暮らしているし、下手に色んな時代、いろんな次元の両親のエピソードを覚えているので始末が悪い。
「ディーンこそ、生活費のたしとか言って変な男にたかってないだろうね」
「なんだそりゃ」
声は平静だったが、目が一瞬うろついたのを見て、サムは今更動揺する。
「ちょっとまさか、ほんとにやってたの」
「あのなあ、お前」
「僕が言ってるのは、ポーカーとかビリヤードとか飲み比べとかのことじゃないからな!」
「………おう」
にらむと、ちょっとびっくりしたようにディーンの返事がおとなしくなる。
そう、これも年月を重ねて気づいたのだが、ディーンは明らかな年上から強くものを言われると、意外に大人しい反応をするのだ。とはいっても頭にぱっと浮かぶのは年上どころではない死の騎士の黒い姿なので一概には言えないが。
だが、とにかくこの頃のディーンは改めて見てシャレにならない。
顔も身体も髪もまつげも全体的に全くシャレにならない。
いつだかバーで飲まされてぐでぐでにされた時、父が恐ろしい勢いで乗り込んでいったのもうなずける。
この時代、サムは大学で本にかじりついているころだ。
どうせ父はまた不在なのだろう。
どうしよう。過去に干渉してはいけないのは基本ルールだが、いくらか金に換えられるものを持たせて返したい。
サムは煩悶した。
・・・・・・
あらいかん、金満兄弟出てくるところまで行きつきませんでした。
そして若兄貴がきらきらしていてサムが危険物扱いするネタは何度でもやります…
[11回]
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