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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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彗星2

どーも間が抜けている気がして埋めたいと思っていたのですが、埋まらないのでとりあえず続きです。
緻密な描写に向かない我が脳みそ…



他にも家族登録しているアンドロイドやペットを置いて行けずに悩む家族はいる。
「いい方法があったら教えてくれ」
そんな風に言い合うのが残った面々の習慣になっていたけれども、夢のような方法はなかなか見つからない。
「アレックスの家族がいつの間にかいなくなってる」
「まじか。犬は」
「いない。連れていける抜け道を見つけたのかもしれないね」
「無事につけたら教えてくんねーかなあ…」
「だといいけどね」
そして本当に何らかの抜け道を見つけたものは、話が漏れるのを恐れてか黙って消えることがだんだん当たり前になってきた。残念なことに成功の報告をくれるものもいない。
それが保身のためなのか、そもそも到着できなかったのかがわからないのがもどかしく、恐ろしくもあった。

「そりゃそうだろ」
とサムは馬鹿にしたように言う。
「仮にも星間連絡船なんだから、もぐり業者の整備不良な船で無事に目的地まで行けるかわからないだろ。下手すりゃ途中で安ポッドで放出されるかもしれない。そもそも出るは良くてもどこの星にも受け入れてもらえないかもしれないんだ。僕にいわせりゃ自殺行為だよ」
「…うるせえな」
そういう業者もいくつか調べ始めていたディーンには耳が痛い話だ。

「そういえばゴードンは置いて行かれたらしい」
「へえ」
日ごろからよく知るアンドロイドの名前を聞いて、サムはちょっと瞬きした。
持ち主はゴードンを相棒と呼び、長年一緒に仕事をしていた。
「ちょっと意外だね」

街はだんだん閉まった店が増えている。
生鮮食料品はとっくになくて、今店にあるのは合成保存食ばかりだ。
ライフラインを動かす人間も脱出し、街の機能を維持しているのはプログラミングされたロボットだった。
「ようサミー」
サムが買い出しをしていると声をかけられる。車に物資を山ほど積み、犬を助手席に乗せたゴードンだった。
「やあ」
「お前もおいて行かれた口か?」
「違う。お前はメモリー移動しなかったのか」
「わけのわからない身体にされるのはごめんだからな。先に行った奴らが手も足も頭も思うように動かないって嘆いてた」
「ふうん」
置いて行かれたのを意外と思ったが、どうやらアンドロイド側の希望だったらしい。
「それで、その大荷物は」
「大陸移動さ」
サムは少し眉を動かした。
「衝突からできるだけ離れて、しのげるかどうか試してみようと思ってな。奴も誘ったが気が向かなかったみたいだ」
「だろうな」
人間はバッテリーさえあれば水も空気も食料もいらないアンドロイドとは違う。
「で、ちょっと撤退した店を覗いてみたらあれもこれも取り放題に放置されてたんで、支援物資としていただいてきたってわけだ」
「なるほど」
衝突の規模は分からないが、直接物理的なダメージを負わなければ、アンドロイドなら生き延びる可能性は確かにある。
「どこに行くつもりだ?」
「まあそれはぼちぼち考えるさ。政府のシェルターがあるって噂もあるし、大津波が来るならなるべく高い山に登っておきたいしな」
帰ってディーンに伝えると、ディーンはパチリと瞬きをした。
「いっそそれも手かもしれないな」
「止してくれ」
サムは顔をしかめる。
「僕が一番いやなのは死ななくていいのに死ぬことだからね」
それにはディーンが顔をしかめる。
「分かってるって」
「じゃあさっさとしろよ」


・・・・・
というわけで、穴だらけのネタメモになりつつ続きます。
ジョンパパのことが全然書けん。



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