そろそろ時期がずれてきましたが、都市封鎖中のクレトムです。
先日のインドアなウェスミネタにも暖かいお言葉やぱちぱちありがとうございました。
もう本当にブログに支えてもらっているなあ…
州によって封鎖の有無や度合いも色々違うでしょうが、そのへんは一切調べず適当でございます。
活動的で社交的な人間にとっては、人との接触も活動も禁止される生活というのは大変な苦痛だろうが、もとから非社交的な者にとっては一か月二か月のロックダウンなど精神的には屁でもなかった。部屋に堂々と籠っていられるうえに、外に出るときも顔の半分を隠すようなマスクが推奨とくれば、トムなどにはますます都合がいい。「買い物があればしてくるぞ」むしろいつもより積極的に買い出しに行こうとするのを、「いや、なるべく回数は減らそうよ…」とクレイが止めることもしばしばだ。安全のためにはなるべく店舗に行くよりはネット販売でも利用した方がいいのだが、その件は双方一顧だにしなかった。ウィルスよりも人目の方が怖い。一方で投資の方は大荒れだった。下がるだろうとは思っていたが、想定以上の急降下だ。不幸中の幸いというか、何回か損切りに失敗して痛い目を見て以来、10%下がったら売りという設定にしていたおかげで、トムが恐怖に固まっていても持ち株はサクサク売却されていった。一つだけ買いが入らずに25%の損を出してトムは落ち込んだが、その後もさらにどん底のような急降下を二日ほど続けたので、致命傷には至らずにすんだとクレイが慰めた。幸いクレイの方は会社がネットワーク系だったので、在宅勤務でも仕事はむしろ忙しかった。下手をすると残業や週末にも勤務があることもある。「お前の仕事が続いてて助かった…投資だけで食ってたらしばらく水だけだ」
下がった市場にいつもどの銘柄で戻ろうかうんうんと悩むトムの隣で、会社から貸与されたパソコンで仕事をするクレイはにこにこ笑う。
「いいよね。会社には行かなくていいし、トムと一日中一緒にいられるし、給料は入るし!」
「だが、早く株には上がってほしい」
つれないことをいう恋人に、えー、とすねてもたれかかったクレイは、
「パソコンのカメラに映るからやめろ」
とさらに押しのけられて不満の声を上げた。
・・・・
というわけで、一応おとなしく家にいますが、今一つちゃんとウィルスへの危機感をもっていない二人です。心配する相手も互いしかいないので、ニュースを見てもへー、としか思いません。
手洗いうがいとかもあんまり真面目にやってなさそうですが、そんな態度でもなんとか体力まかせで無事に過ごせるでしょう。食生活も単調なのに慣れてるので、延々とシリアルとか延々とゆでジャガイモかで過ごすので、買い物もきっとごく少ない回数で済むと思われます。めでたい。
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