「真実が知りたい」
と言うと、聞きたくもない真実を回りからボンボコ聞かされて、自殺する犠牲者が続出の事件。
今回のポイントは、「真実を聞かされる呪い(笑)」に兄ちゃんがかかっちゃって、兄ちゃんが「しめた!」とサムに真実を白状させようとするくだりです。
冒頭、またも前回の「にやり」のサムの映像が流れます。サムが自分を見捨てたんじゃないか、とサムに対してすっかり不信感のにーちゃんです。眼をぎょろぎょろさせて警戒している様子が気の毒だけどちょっと可愛い。(←眼が腐れている)
ボビーにこそこそ「あいつおかしい。ルシファーだ。撃ち殺したい」とか言っては「まて観察しろ殺すなよ」なんて電話をして切った途端、近くにサムがいるのに気がついて焦り、「リサに伝言を~」とか言い訳してる姿がおかしいです。ルシファーにそのごまかしは通じないと思うの。
またサムが「リサが電話にでてくれない」という兄ちゃんの言葉に、実に定型句っぽく「残念」と言ってるのが目につきます。つながらなくって満足?全然気にしてない風だけど、嬉しそうに兄ちゃんが電話してる時にはあーだこーだ水をさすくせに、上手く行ってない時の反応のなさはなんだ??
子供が魔物に変わってしまう話が前にありましたが、兄ちゃんが感じてるのはあの怖さなんだろーなー。
「車に一緒に乗るのも嫌だし、狩を一緒にするのも嫌だ!」
なんてボビーに言っているのに、
泊まる部屋が一緒なんだよ兄ちゃん。
色々すっ飛ばして、呪いにかかった兄ちゃん、酒場でバーテンが自分の秘密をべらべらしゃべりだしたのでまたも自分が被害にあったことに気づきます。
ちなみに「胸見て欲しいー」と暴露してしまったおねーさんの横を通り過ぎる時のディーンが優しい(笑)秘密を暴露した人は、あとで「なんで言っちゃったんだろう」と悩むようなので、女としてはディーンのあの受け方は救いだわ。なんて優しい男!
ボビーで実験すると、なんとも平和な真実が語られ、やなタイミングで電話がつながっちゃったリサに、ものすごく鋭い、でもきっついことを言われます。
そして、本命サム。
ここの兄ちゃんの「化けの皮剥いでやる」の戦闘モードの顔が、それこそ氷が溶ける様に緩んで、「家族」に向ける顔になり、眼がうるんでくる様子は、なんといいますか、なんといいますか、
自分のためにこんな表情をされたらたまらんな!!!!!
・・・という感じでした。
攻め冥利に尽きると言うか、弟冥利に尽きると言うか。こんな兄ちゃんに溺愛されて育ったら、そりゃーちょっと変になるよな。
でも結局サミーは最後「はい。情報ほしさに兄貴見捨てました。解毒剤のこともわざと黙ってました」と白状します。でも「何も感じない、怖くないんだ」と言いつつ、「ハンターとしての僕って充実してる!」と言う時は眼がぎょろぎょろして鼻の穴が(失礼)フンガフンガし、口元は笑って明らかに自慢そうだし、
「Who are you!!」(←ここの兄ちゃんの低音の怒鳴り声は最高だ)
と兄ちゃんに本気で殺すモードで迫られた時は「待って待って、聞いて聞いて!」とアワアワしてるので、何だか今のサム君は何を感じて何を感じないんだか一定しません。ここで刃物向けられても淡々としてると、ある意味分かりやすいんだけどな。
ざくっと解釈すると、「人の安否については何も感じなくなり、自分の功績や安全についてはそれなりに感情があります」って感じかしら。
んま!サミーったらなんて子になったの。
・・・・・と、思うとこれまた兄ちゃんが刃物は引っ込めたものの、ものスゲー怖い顔でサミーの顔をボコボコにします。思わず画面に向かって、「あの、お兄さん、もうそのへんで・・」と止めたくなります。
男兄弟って、こんな風なのかしらねえ・・・・・(←絶対違うと思う)
[9回]