例えばジョンパパとディーンはマムの仇を討とうとして狩りの旅を続けている。
その途中の時期に、幽霊や悪魔の存在が公に認められて、人に害を及ぼす者に対してのハンターが正式な仕事になる。警察官みたいな組織と言うよりは、登録制ですかね。
サムは在学中に弁護士の勉強もしつつ、ハンターの知識があるということでそちらも兼業する。
(いや、正規雇用的なハンターでもいいや。あるいはハンターの管理の仕事)
賢い子なので、若いけどサクサク出世する。
で、
「保険もつくしサポートもつくよ。父さんたちもそろそろ登録しなよ」
とか連絡してくるようになる。
ジョンパパは登録する気はさらさらないけど、サムが電話するとちゃんと取る。
ディーンの方が反発が強くて、
「狩りは嫌だといって大学に行ったくせに、金になる仕事になったらもどるのか」
と会うたびに嫌味を言う。
「もちろん、そのハンターの個人的な優先順位は持っていていいんだよ」
なんてサミが説得しようとすると、
「お前と俺の母親だ、他人ごとのように言ってんじゃねえ!」
とディーンは毎回切れる。
しかしそうこうしてるうちに、フリーの無免許ハンターはだんだん少数派になってくる。
(やっぱり食い詰める人もいるし、ボビーみたいに自分の仇うちは終わった人は登録したりする)
そんな中でジョンが他界。
一緒に葬儀をしながら、サムが、
「一人で黄色い目を追うのは危ないよ。登録しろよ」
と言うと、ディーンは
「もう結構前に倒した」
とか答える。サムが驚いて、
「何でそんな大事なこと言わないんだ、報告しろよ!」
「そんな義理はねえよ、どうでもいいんだろお前には!」
と兄弟げんか。
「もうかばいきれないよ。とっくに無認可ハンターは違法状態なんだ。逮捕されたくなかったら、登録するか、狩りを止めるか選んで」
実は黄色い目の悪魔を狩るには行動制限のないフリー状態が必需だと父と兄をかばってたサミちゃん。しかし兄貴からすると知ったことではない。
構わず無免許で狩をするけど、人助けした後逮捕される。
サムが保釈金払って保釈。
サムはまた説得しようとするけど、ディーンは行政の管理下に置かれるのを嫌がって狩引退。
サムはしばらく様子を見るけど、ディーンが動く様子は報告されてこない。
見に行くと、ほんとに店員とか整備士とか普通の仕事してる。だけどサムには会いたくないと追い返される。
サムしょぼん。
で、しばらく時間経過。
カンザス州のハンター管理部門にお勤めのサム君の一日は、朝起きてジョギングして野菜ジュースを飲んで自転車で出勤。
今どのくらいのハンターが活動で動いて何してるかの定時報告、依頼の案件や報奨金付きの案件をまとめて上司に提出する。
同僚は狩を知ってる人もいれば、全然現場を知らない人もいる。
人助けをしてるハンターが犯罪者みたいにこそこそしなくて良くなるように、と思って弁護士資格を持ちつつ選んだ職場だけど、ボビーみたいな昔からのハンターは登録はしたけどあまり接点が無くなることが多い。ハンター側からも職場からも煙たがられて、ちょっとまた落ち込むサム。
………あら、SDの予定だったんだけど全然くっつく気配がない。
まあそんな感じに管理者側になるサムと、管理される側になる兄貴にちょっとモヨモヨしてるわけです昔から。
登録ハンターネタは好きなので別バージョンもあります。
S10くらいの兄弟で揃ってハンター登録して、一緒の部屋に住んでいちゃいちゃ一緒に出勤するのです。ディーンは週に1度の会議の日にスーツネクタイで出勤するのが嫌いです。
あー、事件ねえかな。
なんて愚痴って、サムに「平和なのはいいことだろ」とか怒られます。
うーん、何か書けないかなあ。
[13回]