ゴールデンウイークまっただ中ですが、皆様はいかがおすごしでしょうか。
私は連休前にちょっとだけ遠出しましたが、その後は大変オタクらしく家でごろごろして動画配信を見たり友人と映画の感想を言いあったりしてインドアに過ごしております。
S14がまとめて配信されるのはいつかなあ、とわくわくハラハラ待ちながら、今日はサミの誕生日ですね!
支部の方には昔の平和な本をアップしてみました。
Carry on という単体でも読めるSDの休暇本です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11089161ううう、しかしイロモノをアップする勇気がなかなか出ない。
次はウェッスミとかクレトム行こうかな…
日記だけなのも何なので小ネタ。普通の兄弟でサミ誕。
「…あれ」
ぼんやりと車窓から外を見ていたサムは近づいてくる白いテント群に目を少し見開いた。
ハンドルを握るディーンをちらりと見るが、兄は無表情で何も言わない。
「何?ディーン」
尋ねると、
「昼飯」
と簡単な答えが返ってくる。もう一度口を開く前に、兄はインパラを駐車スペースに停めてしまった。
「おら、行くぞ」
「うん」
釈然としないまま、まあいいかと車を降りる。特段怪しいところもない屋外マーケットだ。天気がいいのでテントに陳列されたリンゴやオレンジがひと際鮮やかに見える。
周囲を見回してサムは驚いた。
「オーガニックイベントじゃないか」
「らしいな」
ジャケットに手を突っ込んだディーンは、「まさか野菜の店だけじゃねえよな」とテントを覗き込み、フードトラックの停まった一角を見つけてやれやれと言った。
「俺はあそこのバーガー買ってくる。お前は好きなもん食え」
「うん」
さっさと自分の分だけ確保するディーンのことはあまり気にかけず、サムもトラックを物色し始めた。
「…なんだよ。あんまり普段と変わり映えしねえな」
ディーンが座るテーブルに買い込んだ食料を持って行くと、そんなことを言われる。
「まあね」
タコスに使われている野菜の由来を言ってもどうせ気にしないだろうと思いつつサムは腰をかける。
「先に食べてても良かったのに」
「うるせー」
マーケット内を歩いている間に、今日の日付を思いだしてこそばゆくはなっていたのだが、自分から言うのもなんなのでそんな風な物言いになる。昔ならここで無理矢理でも口喧嘩の一つもしただろうが、さすがにもう無い。
「じゃあ」
「おう」
ビールの瓶とスムージーのカップが触れる。
「お前もとうとう40か」
「まだ36だっての」
「ほぼ同じだろ」
「全然違う」
その後、ほぼ同じなら年上ぶるのを止めるわけかだの、若くいたいならサムの買った抗酸化野菜たっぷりのスムージーを飲んでみたらどうだだの、他愛のない話を交わしながら平和なランチタイムを過ごしたのだが、周囲に昔以上にカップル感を巻き散らしていることには二人ともあんまり気づいていなかった。
終わる
毎年同じようなものになるけど、同じ二人だからしょうがないね。
サミ誕にはcarry on と同じような市場に行かせて身体に良いものを食べさせたくなります。
お誕生日おめでとうサミー!今年も兄貴と仲良くね\(^o^)/
[18回]
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