唐突に脈絡なくぺたぺたするネタが書きたくなりました。
そーゆー関係になって少しした後の兄弟。
「わ、」
ベッドの上でパソコン作業に熱中していたサムは、突然後ろから腕を回されてちょっと驚いた。
「なに調べてるんだ」
頭の上でディーンの声がする。
「調べてるって言うか、記録の整理。暇なうちにね」
狩の情報がない時間には、今まで経験した魔物の種類や対応、呪文その他もろもろの情報をデータベースにまとめるようにしていた。
「ふうん」
背中の体温が離れないのがちょっと気になる。邪魔なのではなくてむしろ逆だ。二人の関係がただの兄弟ではなくなっても、ディーンの方からこんな風に近づいてくるのは珍しい。
ふ、と兄が息をつくのを感じた。
「どうしたの?」
ゆるく回された腕をちょっと撫でて尋ねる。
「…別に」
答えは低く短いが、腕は離れない。
「ふうん?」
サムはパソコンを閉じると脇に置き、身体の向きを変えた。相手が離れようとしたら即座に捕まえようと思っていたが、その心配はなかった。ディーンはちょっと不思議な感じの表情をして、サムを見下ろしている。腰に手を回して引き寄せると、素直に体重を傾けて、膝に少し乗り上げてきた。そのまま顎先にキスをすると、少しくすぐったそうな顔をする。
身体をひねり、ベッドの上に身体を倒した。軽く唇を合わせて離れ、表情を覗き込む。碧の目がゆっくり瞬きをした。
(甘えたいのかな)
ぽん、とそんな思考が浮かんだので、頬を撫でてみる。抵抗がないのでそのまま髪を撫で、揺れているようにみえる目尻にキスを落とした。ディーンは怒らない。サムの肩に回された手は、続けていいと言うように、緩くシャツを掴んだままだ。
「…なんだよさっきからじろじろ」
言っている内容は文句でも、声に険が無いと随分印象が違う。
「別に、何でもないよ」
さっき言われたのと同じようなセリフを返しながら、サムは顔を近づける。
唇がそろそろ触れそうな距離でディーンが先に目を閉じた。
(ああ、やっぱり)
伏せられた睫毛を見ながらサムは胸がさわさわするような感覚と共にそう思い、年上の相手を思いきり甘やかすには、どうすればいいんだろうと思いながら、少し乾いた感触のする唇をそっとついばんだ。
脈絡なく終わりますよ
なんか昔いちゃつくだけの本とか作った気がするなー。
やまなしおちなしいみなし。
兄貴はスキンシップに弱い気がする。大人がスキンシップ持つのってなかなか難しいよね。
ブログの編集みたら1000個目の記事でしたよ。うーむ細々と良く続けているわあ。
パチパチやお言葉ありがとうございます!
[28回]
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