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海外ドラマの超常現象の兄弟(SD)を中心に、頭の中にほわほわ浮かぶ楽しいことをつぶやく日記です。 二次創作、BL等に流れることも多々ありますので嫌いな方は閲覧をご遠慮くださいませ。
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W一家・サミーの決断(W一家3)

全国的に暑いですねー。今日は上がりが早かったので、ここは飲んどくだろう、と日の高いうちからビール(発泡酒だけど)をぐいー。回りはやーい(乾いた身体にアルコールがぐいぐいと染みていく)。あー、ジュワジュワッと焼けた手羽先が食べたいなあ…(あんためっきりオヤジ化したね、と言われて久しい今日この頃)

まことにしょーもないファミリー妄想が止まらない。まあいいね、18禁でもないし(おいおい)。S6のフィナーレ予告を見ると、とってもとっても不安になりますが、まだ運命の日まで2日ほど(時差があるしさ)あるので、さっくり忘れておきます(笑)

 





「みんなに相談があるんだ。」
夕飯のあとサムが言った。コーヒーなど飲んでくつろいでいた皆が真剣な声に振り向く。
天使まで階段下から出て来た。
「広告を出そうと思うんだ」
「弁護士の?」
「もう開業する気か、早くねえか?」
「ハンターの方だよ」
えええ?と、どよめく一同。
「お前さ、やっと弁護士事務所で働き出したのに何言ってんだよ。」
「事務所辞めるなんて言ってないだろ。そうでもしないともたないんだよ。」
「何が?」
「家計。」
「うっそ、仮にも男三人働いてるのに?」
目を丸くする両親を置いて、サムが立て板に水のごとく喋り始める。
「例えばディーンが昨日一日働いた稼ぎはその夜のショットガンの弾とガソリンで消えて、手当ての薬とビール代分赤字が出てる。もちろん、食費とか家賃とか光熱水費とか抜かしたその日だけの収支だよ?」
「うわー、財布には金があるから気がつかなかったぜ。」
「…頼むからディーンはカードで買い物とかしないでね?支払い滞ったら父さんや僕に皺寄せくるんだから。」
「へいへい」
このコントロールフリークめ。ディーンが小さな声でぶつぶつ言い始める。
「それで広告か。」
やっとパパが口を挟む隙間が出来た。
「うん。儲けなくていいから、せめて必要経費だけでも補填してもらえないと、そのうち助けを求められても文字通りガス欠で動けなくなる。」
仮にも弁護士だから税金滞納とか借金とか嫌だしね。末っ子の言うことはごもっともすぎて、周りの皆、耳が痛い。


「うーむ、しかし困っている相手から金を取るのもなあ…」
「私は賛成よ。」
「メアリー?」
「マム?」
「私の父も狩を収入にしようとは思ってなかったけど、そのことで母とよく争っていたわ。」
キャンベル家はハンター一筋50年。その発言には重みがある。
「親の喧嘩を見るのは辛いね。」
とサム。
「そうね、当たると危ないしね。」
「…………。」
何に当たるの?とその場の全員が思ったが、愁い顔のマムに突っ込める男はW家に存在しない。
「困っていても貧乏とは限らないのよジョン。対価がわかることで安心する人もいるわ。」
メアリーがきれいにまとめてくれたので、なし崩しに「魔物相談ヨロズお受けします」広告は実行されることになった。
 

「広告っていってもどうする?」
「雑誌に番号載せるとか?」
「困ってない超常現象マニアとか来たら、俺は正直殴ると思う」
ジョンは客商売にはあんまり向かなかった。
「ボビーに仲介頼むか?」
「あ、多分無理。ボビーこの間色んな役割の受話器の数が増えすぎて間違えそうって言ってたから。」
ディーンにしてはとても尋常な提案も却下され、次善の策として、もとから情報の集まりやすいエレンの店に、「狩り」の請負先として仲介してくれないか相談することになった。(交渉役はサミー)
 

電話にて交渉の結果。
「いいけど手数料10%取るわよ?」
「もうちょっとまからないかな?うちも正直苦しくて」
「じゃあ、ジョーがディーンと出掛けたいって言ってたから、彼の時間で払ってもらうのでもいいけど。」
「10%払います。」

そんなこんなで有料サービスも始めたW家。
だが、もちろん勝手に情報集めて出向く自発的狩も継続中。
その後も収支決算に熱がはいってしまうサム。見かねたジョーが時々手伝いに来てくれるようになりました。


「ハイ、またディーンいないの?」
「飲みに行くって。」
「どこの店?」
「多分いつものとこ。」
「…はあ(ため息)。じゃあビール1本3㌦で…、ウィスキーに行っちゃったら単価上がるよね。」
ディーンももうちょっと考えればいいのに。眉間に皺を寄せるジョーに、サムが苦笑する。 
「まあね…、目標金額まで遠いなあ。」
「独立資金?」
「そう、事務所と自宅とね。」
いつか自分で持ちたいなって思って。少し遠くを見ているような目で微笑むサム。
他人ならそうかい若者よボーイズビーアンビシャス、で済ませるところだが、さすがにジョーは鋭かった。
「…ディーンも一緒に?」
「うん、そのつもり。」
悪びれずにうなづくサム。
「独立したら遊びに行くわね。」
「いつでも歓迎だよ、俺がいるときなら。」
「なにそれ?」
「兄貴だけだとまず掃除と皿洗いしないと座る場所も作れないかもしれないしさ。」
「ずいぶん干渉的ね?ディーンを貴方の思うようにしたいの?」
「しないよ。できないし。ただ気持ちの問題。」

いつの間にやら計算の手が止まってる二人。
そして残念ながら今月も赤字ぎりぎりのW家なのでした。

でもいいのだ。みんな元気だから。

 

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